３

兄「なんだっけ…ほら、あの歌」
妹「何？」
兄「えーと…たまごくらぶ…」
妹「ひよこ倶楽部」
我「ダチョウ倶楽部」
兄「違う」
我「え」
サ「うふふふふ」
妹「(犯人はお母様か…)」
夫で遊ぶ妻。

妹「おとーさま、おみみかして！」
我「ん？」
妹「あのねー(こそこそ)」
我「うん？(こそばゆい…)」
妹「おとーさまだいすき！(こそこそ)」
我「お父様もだぞ(こそこそ)」
妹「えへへー(にこにこ)」
我「(めっちゃ可愛い)」
サ「いいなー(ぶー)」
兄「こそこそ話してるー」

サ「我愛羅くん、我愛羅くん」
我「ん？」
サ「今日の晩御飯はハンバーグよ(こそこそ)」
我「ふっ…(くすぐったい)楽しみにしてる(こそこそ)」
サ「んふふー(満足げ)」
我「(あー…可愛い)」
妹「いい年して何やってんのかしらね…」
兄「子供たちの目は気にしないんだろうな…」

ある日の我サク一家+ナルト

兄「ナルトさん」
ナ「ん？どうしたんだってばよ。そんな深刻そうな顔して」
兄「うちの両親のことなんですが…」
ナ「おう。二人がどうかしたってば？」
兄「昔っからあんな人目も憚らずイチャイチャしてたんですか？(どんより)」
ナ「…どっちかっつーと隠しまくってたな」
妹「嘘」
ナ「すげえ速さで疑われてびっくりだってばよ」
兄「現実は残酷だ」
ナ「お前本当我愛羅に似てんな」
兄「…褒め言葉として受け取っておきます」
ナ「父ちゃん聞いたら泣くような間を作るんじゃねえってばよ(苦笑)」
兄「いや、ちゃんと尊敬はしてますよ。忍として」
ナ「辛辣」
妹「文句があるとすればお母様に対する態度よね」
兄「普通どこかで相手を嫌いになったり鬱陶しくなったりする時期があるはずなんですが、ないんですよあの二人」
ナ「なんだ？お前ら二人に喧嘩してほしいのか？」
兄「そうじゃないんですけど」
妹「いつまでもラブラブだと目のやり場に困るっていうか」
ナ「あー…お前んとこの父ちゃん意外と過激だもんな」
兄「無意識だから余計質が悪いんですよ」
妹「それを咎めないお母様もお母様ですけど」
ナ「でもよ、喧嘩ばっかされるよりマシじゃねえか。夫婦は仲がいいにこしたことはねえってば」
兄「そうなんですけどね…」
妹「分かってるんですけど」
サ「ねぇあなた、今日はナルト来たから焼肉でも行く？さすがに一楽はこっちにないし」
我「それもそうだな」
ナ「あなた意外と焼肉好きだもんねー」
我「うまいし体力がつくしな」
サ「ま、体は基本よね」
我「あとはお前がいてくれればそれでいい」
サ「うふっ」
兄「はぁ…」
妹「…」
ナ「…サクラちゃん、俺をダシに我愛羅といちゃつかないでほしいってば…(なるほどこういうことか…)」
サ「あら、何のことかしら？」
我「俺達はいつでも仲がいいが？」
ナ「我愛羅…そういうことじゃねえってば…」
兄「苦労をかけますナルトさん…」
妹「申し訳ありません…」
サ・我「？」
サ「さぁーて!今日はいーっぱい食べるわよ!」
我「酒はほどほどにしろ」
サ「ちょっとならいいでしょ？」
我「酔ったお前を運ぶ俺の身にもなれ」
サ「何よー。重いの？」
我「いや、翌日つらそうなお前を見るのが嫌だ」
サ「我愛羅くん…(ｷｭﾝ)」
兄「(きっつ…)」
妹「(またか…)」
ナ「」
ナ「お前ら…苦労してんだな…(ぐすっ)」
兄「いえ…もう慣れてますから…慣れてますから…」
妹「そう言い聞かせて早十余年。私たちも大人になりました」
ナ「お前らが同年代より大人びてる理由がなんとなーくわかったってばよ…」
兄「この年で達観するはめになるとは」
妹「またったくね」
サ「なんかうちの子たちとナルト仲良さそうね」
我「さすがナルトだな」
サ「あら、それを言うならさすがうちの子たちだな、でしょ？だって私とあなたの子供なのよ。ナルトと仲が良くて当然じゃない」
我「ふっ…そうだな」
サ「そうよ」
我「お前が嫁でよかった」
サ「んふふふ」
ナ「もーつっこむのやめだってばよ」
兄「ほっときゃいいんですよ、ほっときゃ」
妹「慣れって怖いですわー(遠い目)」
ナ「お前ぇら、もしなんかあったら相談乗るからな」
兄「ナルトさん…(じーん)」
妹「是非とも…!是非とも…!!(切実)」
ナ「おう！任せとけって！」

ある日の我サク一家＋ナルトの小ネタでした。
妹は淑女っぽい感じの喋りになったのは趣味です。(笑)
兄はどことなくお堅い感じ。流石我愛羅くんの息子。
妹は切れると父似。普段の態度は母似。
兄は普段の態度は父似。切れたら母似。
総合的に2人は同年代に比べて大人びてる。そして頭はいい。
いつまでたっても仲良しな二人に昔は憧れたが今は遠い目をしてやり過ごしてる。
ああいう夫婦には憧れるけど四六時中だときっつい。というのが本音。
でもやっぱりああいう夫婦になりたいな、とは二人とも思ってる。