小説
- ナノ -





我サクお題『恥ずかしい、でも、好き』

彼は、閨の中でしか睦言を囁いてはくれない。
けどその代わり、彼は家の中でよく私を甘やかしてくれる。
抱きしめてくれたり、キスをしたり。髪を撫でたり家事を手伝ってくれたり。そんな些細なことで、彼の愛情を知ることができる。
けれど彼は案外おまぬけさんだから、時折外だと言うのに私の体を抱きしめてきたり、掌を、甲を、これ見よがしに撫でてきたりする。
その度に私は羞恥に駆られ、バカバカと彼の背を叩くのだが、その度に彼は楽しそうに目を細めるのだからいただけない。
けど、でも、そんなところも好きだなんて。
言えないし、言ってはやらないけれど。
本当は、そういう独占欲が強い所も、大好きよ。

「サクラ、愛してるぞ」

ああ、ほら。またこうやって皆の目を盗んで囁いてくる。
睦言なんて、閨の中でしか言わないくせに。

「…意地悪な人…」

私の唇は素直な言葉を吐かないけれど、本当は嬉しいんだよと皆にばれないように彼の手をそっと握った。
自分とは違う、大きくて骨ばった男の手だった。

end


別れのキスはいつだって悲しい味がする。
どんなに想っていても別れは来る。出会いと別れを繰り返して生きていくのが人生だと言うけれど、どうせ別れるなら辛くない方がいい。
けれど相手を思えば思うほど、そんな別れ方が存在していないことを思い知る。

「…元気でね」

またね、って言う勇気がなくて、二人きりで会える関係でもなくなったから余計に言えなくて、ただ別れるあなたの背を見送るしかできない。

「お前もな」

最後にそっと頬を撫でていく、その指先はもう私のものじゃない。もう私だけを愛してくれる指じゃない。

「うん…」

頷いた頬にまだ涙を流すわけにはいかなくて、ぐっと我慢した声は酷くくぐもって聞き取り辛かった。けれど彼はうんと頷いて、最期に私の広いおでこに唇を寄せてから身を引いた。

「…サクラ…俺を愛してくれて、ありがとう…どうか健やかに。またみんなで会おう」
「…うん…」

もう私だけの彼でなくなった彼はそう言って私の前から去って行った。
あの手はもう、私を抱きしめ愛してはくれないのだ。
あの唇はもう、私に愛を囁き唇を重ねてはくれないのだ。
私以外の誰かを愛する彼など私は見たくない。

「っ、うっ…」

冷たい風が頬を撫でる。
彼の余韻を奪い去るようなその風から身を守るようにその場に蹲り、私は子供の時とは違い声を殺して泣いた。
でも結局泣き虫なところは昔から変わらない。そんな自分を抱きしめてくれる彼はもういない。愛を囁き、この冷えた指先を握ってくれた手はもう私には向けられない。

「愛してるのに…」

手放したくなどなかったのに、それでも私から離れて行った彼の背はもう見えない。
逢いたいと願うこともできない。今までみたいに我儘を言って困らせることも、遠くに消えていく背中を追いかけることもできない。
自分だけを愛してとなりふり構わず縋り付くだけの子供っぽさも、今の私には無かった。
ただめそめそと泣くことしかできな弱い自分が、酷くみじめで情けなかった。

end

別れ話我サク。
お互いまだ好きだけど我愛羅くんが(政略)結婚するから別れなくちゃいけなくなった話。薄暗い。



ナルトには何度も姫抱きされてるサクラちゃんだけど、我愛羅くんに姫抱きされるとぎゃあああって赤くなったり青くなったりするサクラちゃんとか欲しい。
な、なななな何するの我愛羅くん?!とか超絶戸惑って欲しい。
そんでそんなサクラちゃんにキョトン顔する阿呆な我愛羅くんとかな。

サ「ちょ、いや何で横抱き?!」
我「何だ、正面からの方がよかったか?」
サ「俵抱きのこと?!いや、それもいやだけど…」
我「ならこのままでいいだろう」
サ「いやいやいや!だからなんで横抱き?!」
我「何だ、おんぶの方がよかったのか?」
サ「いやだから…!」
(以下∞ループ)



サクラちゃんがおやつに果物食べてて、果汁が滴るのをじっと見つめててサクラちゃんが舐めとる前に舌を伸ばす我愛羅くんとか変態いいと思います。
ぎゃあ!って叫ぶサクラちゃんの腕を取ってそのまま指先まで舌を這わせてにやりと笑うおバカな癖して男っぽい顔で笑う我愛羅くんとかな。卑しい奴め。

サ「なっ、なっ…!!(真っ赤)」
我「垂れてたぞ。もったいない」
サ「だからって何で我愛羅くんが舐めるのよ!」
我「美味そうだったから」
サ「…っ!変態!えっち!おバカ!野性児!」
我「食わないならもらうぞ(がぶっ)」
サ「ああああ!あたしのおやつうううう!!」
我愛羅<おやつ



サ「しりとりしましょ」
我「ん?うん、いいぞ」
サ「じゃああたしからね!」
我「ああ」
サ「あなた」
我「た?(カレンダー見て)…大安…あっ」
サ「おバカwww」
我「くそ、カレンダーにはめられた…」

とかやってる二人が愛おしい。



我サク小ネタ

別に俺は女の体にこれといって興味はない。かといって男が好きなわけじゃない。
生殖機能というか、生殖本能が働いてないと散々言われてきた俺ではあるが、好きな女が出来た途端それは音を立てて崩れていった。
どれだけ触っても舐めても噛みついても、一向に腹が膨れることはない。
その癖どんどん深みにはまって飢えるばかりなのだから、とんとお前は酷い女だと荒く上下する背中に口づける。

「も…むり…やだ…」

赤く色づいた肌は汗や唾液やらで濡れ光り、男と女がまぐわった色濃い匂いが鼻につく。しかしそれさえ今の俺には麻薬のようで、渇いたのどに無理やり唾を流し込む。

「ぁ?!ちょ、やだ、もういや!」

逃げようとする体をひっつかみ、上から覆いかぶさり抵抗する腕を一纏めにして首筋に噛り付く。

「うぅ…なんでまだそんなに元気なのよぉ…」
「何でだろうな」

俺が出したものが溢れ出る、溶けて色づく花園に欲望を押し付ける。
口での抵抗とは裏腹に、いとも簡単に俺の欲望を飲み込む下の口は貪欲だ。
流石人間の三大欲求の一つを担う器官である。万物の創造主は偉大だと、そんなくだらないことを頭の片隅で考えながら喘ぐサクラの弱い所を押し上げる。
そうすればどんなに嫌がっていても結局自分から欲しがることを知っている。

「ひっ、あっ…ぁっ!」

あっという間に喘ぐことしかできなくなった小さな体を押し込めて、敏感な耳を舐めしゃぶる。途端に暴れる体に力はない。
そうして散々サクラを嬲った後、己の欲を満たさんがために奥に出す。

「…絶倫…」
「それはどうも」

崩れる彼女が投げた、枕の感触が気持ちよかった。

end

男の欲望爆発する我愛羅くんとそれの生贄にされちゃうサクラちゃんの憐れラブ。
ひんひんいわせたろか!(ヤメロ)



我サク小ネタ

しとしとと降りしきる雨の中、赤い番傘を差しゆるりと歩く。足元にできた水たまりは薄暗い空を鏡の如く写しては、降り注ぐ水滴にそれを歪めていく。

「久しぶり」

赤い番傘の正面から、かかる声に顔を上げれば笑う君がいる。

「ああ、久しぶりだな」

見知らぬ店の軒下で、雨宿りするサクラの腕を取り番傘の中に引き入れる。
冷えた体を抱きしめれば、暖を求める子猫のようにすり寄ってくる。

「待たせたみたいだな」
「いいよ。待ってる間も楽しいから」

口ではそう言いつつも、服を握る指は力強い。相変わらず素直じゃないことだと思いつつ、
傘から滴る雫が彼女にかからぬように気を付けながら抱きしめて、雨の匂いが移った髪に鼻先を寄せ口づける。
周囲に咲く紫陽花の葉が、ふわりと弾けて膨らんだ。

end

梅雨時期、秘密の場所で逢瀬する。
そんな我サクちゃんとかうめえええええええ(バリバリムッシャムッシャ)



サ「熱中症ってゆっくり言ってみて?」
我「ねっちゅーしょう?」
サ「んふふ、よくできました(チュッ)」
我「…ごほうびか?」
サ「そうね♪」

阿呆で無知な我愛羅くんとか可愛いと思います。

我「熱中症をゆっくり言うと?」
サ「ね、キスしよ?(ニッコリ)」
我「…参りました」

押しが強いサクラちゃんとかおいしいです。


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