小説
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妹「あ、キーたん」
キ「キィ」
妹「おとーたまキーたん」
我「そうだな」
妹「キーたんぽんといっこたまったの!」
我「キーたんポイント?」
妹「うん!イマ10こたまったの!」
我「たまったらどうなるんだ?」
妹「きーたんぎゅってできるの!」
我「そうか(可愛いなぁ)」
キ「キィ」
妹「キーたん」
キ「キィ」
妹「ぎゅ!」
キ「キィ」
我「サクラ、天使がいる」
サ「あら、本当。可愛いわねぇ」
おやばか


我「うちの子は歯磨き嫌がらないな」
サ「そうねぇ。むしろ率先して歯磨きするわよね」
妹「おとーたまはみがき!」
兄「おかーさまハミガキ!」
我「虫歯の心配はなさそうだな。ほらおいで」
サ「本当にね。さー歯磨き上手にできるかな〜?」
妹「あぶぶ」
我「ごっくんしたらダメだぞ」

兄「ぺってするんだよ」
妹「んむ」
サ「ほら、ぺってしなさい」
妹「べー」
我「べーじゃなくてぺっ」
サ「あー垂れてきちゃった」
妹「にがーい!」
我「次はあーんだぞ」
兄「あーん」
サ「うふふ、お兄ちゃんがあーんしちゃった」
妹「あー」
我「よし、ちょっとの間我慢だぞ」

兄「お水」
サ「ぐしゅぐしゅーぺってするのよ」
妹「むー」
兄「ぺっ、だよ」
妹「ばあ」
サ「あーあ」
我「桶を持ってて正解だった…」
兄「いい?こーするんだよ?みててね」
妹「うん」
サ「お兄ちゃんは頼りになるわねぇ」
我「覚えたか?」
妹「あーい!」
サ「じゃあもう一回ね」

妹「んぶーべっ」
我「おお、上手い上手い」
サ「わー!上手!」
妹「えへへー!」
兄「じゃあもう一回だよ」
妹「うん!じゅっじゅべーだよ!」
我「…可愛い…」
サ「あなた悶えるなら終わってからにしてね。危ないから」
妹「んー、べっ!」
兄「お口ふこうね」
妹「ん!」

我「あーん」
妹「あーん!」
我「よし、綺麗になったな」
兄「あーん」
サ「お兄ちゃんも上手に歯磨きできたわねー!」
兄「うん!だってボクがおてほんにならなきゃ」
我「我が息子ながら尊敬する」
サ「本当よくできた息子だわ」
妹「おにーたまぎゅっぎゅ」
兄「いいよ、おいで」

我「よし、じゃあお父様はお母様を…」
サ「せんでいい」
妹「おとーたまもぎゅっぎゅ」
兄「おとーさまおひざかして」
我「ん、おいで」
妹「えへへー!おとーたま!」
兄「おかーさまはしないの?」
サ「え。んー…じゃあお兄ちゃんも一緒にぎゅってしようね!」
我「よし、全員来い」

妹「あちゅーい!」
兄「あつーい!」
我「…(幸せだ…)」
サ「んふふー、お母様の愛情でぽっかぽかね!」
妹「ぽっかぽか!」
兄「でもあついよー!」

おしくらまんじゅうみたいになってる家族。
幸せか!


妹「おとーたまがおかーたまをぎゅ!ってするとおにーたまがうまれるのよ」
ナ「へ、へえー、知らなかったってばよ(おい我愛羅あああああ!!)」
妹「それからおとーたまとおかーたまとおにーたまがぎゅうー!ってしたから、あーがうまれたんだよ」
ナ「お、おぉ。そうか…」
ナルト大困惑。

兄「ちがうよ。ボクはぎゅーってしてないよ」
ナ「(うおおおおお俺どうすればいいんだってばよ?!)」
兄「おとーさまとおかーさまの二人だけでいいんだよ」
ナ「(あの二人は何やってんだってばよおおおおお!!!)」
妹「じゃあおにーたまなかまはずれなの?」

兄「ちがうよ。ボクはお前をまもるためにさきにうまれたんだから、お前がゲンキでいられるようずっとおいのりしてたんだよ」
ナ「(驚くほどのイケメン回答だってばよ)」
妹「おにーたまあーにあいたかったの?」
兄「あいたかったよ。おかーさまもおとーさまも、お前にあいたかったんだよ」

幼い頃の妹ちゃんは自分のことを「あー」と呼びます。
あたしと言えないからあー。

ナ「にしし、いいにーちゃんでよかったな!」
妹「うん!おにーたまだいすき!」
兄「うん、ボクもスキだよ」
ナ「(しかし我愛羅には後で説教だな。サクラちゃんにも一言言っとくか…)」
兄「だからおとーさまとおかーさまのジャマしちゃだめだよ」
ナ「やっぱ二人まとめて説教だってばよ!!」

ナ「おいお前ら」
サ「あら、ナルト。どうかしたの?」
ナ「どうかしたじゃねーってば!お前ら子供たちの前で何やってんの?!」
我「何とは何だ。別に何もしてないぞ」
ナ「嘘つくなってばよ!あいつら敏感にお前らのイチャつきっぷりを感じてたぞ。もうちょっと隠せっての」

サ「えぇ?別にいちゃついてなんかいないわよ」
我「そもそもあの子たちは何て言ってたんだ?」
ナ「お父様とお母様がぎゅってしたから自分たちが産まれたんだとよ」
サ「あー…一回見られてるからなぁ…」
我「確かにあれは肝が冷えたな…」
ナ「見られたんかよ!!」
我「一度な」

サ「上の子がね、トイレしたくなって目が冷めちゃった時に…」
我「『おかーさまいじめちゃダメー!』って突撃されてな」
ナ「…お前…」
サ「あの時大変だったわよねぇ」
我「隠すのに必死だったな」
ナ「本当お前ら何やってんだってばよ…」
我「仕方ないだろう。あの後結局お預けだったしな」

ナ「自業自得だっつーの」
サ「まぁあれ以来注意はしてるわよね」
我「だが衝撃的だったんだろうな」
ナ「俺はお前たちが包み隠さずこんな話をしてることに衝撃だってばよ」
我「だが子作りについての理解があるというのは大事なことだ。我が息子ながら勤勉なことだ」
サ「真面目な子なのよね」

ナ「何でだよ!お前らの頭ン中どうなってんだってばよ!!」
我「至って普通だが?」
ナ「普通だったらそんな結論にならねえってばよ!あー…何かあいつらが不憫だってばよ」
サ「ちょっと、失礼なこと言わないでよ!仲が悪いより全然ましじゃない!」
ナ「いや、そりゃそうだけどさぁ…」

兄「ナルにいどうしたの?」
ナ「あ。わりぃ、起こしちまったか?」
兄「んーん。へいき」
我「トイレか?」
兄「んーん。みんなのコエがしたからどーしたのかなって」
サ「そっか。ごめんね」
妹「うー…おにーたまぁ…」
サ「あら、下の子も起きちゃった」
妹「ひとりにしちゃやだよぉ…」

兄「ごめんね、さびしかった?」
妹「うん…」
ナ「びっくりするほどのイケメンだってばよ」
我「俺に似てな」
ナ「うっせ」
サ「さ、お母様も一緒に行くからおねんねしようね」
妹「きょーはおとーたまとぎゅってしないの?」
ナ「ぶっほぉお!!」
兄「今日はしないよ。ナルにいがいるもん」

ナ「(我愛羅ああああああ!!!)」
我「(すまん)」
サ「今日はぎゅーはおやすみの日なの!さ、もう寝るわよ!」
妹「あーい…」
兄「じゃあおとーさま、ナルにい、おやすみなさい」
ナ「おう、おやすみ」
我「ああ、おやすみ」
ナ「…ったく、ヒヤヒヤしたってばよ」
我「すまんな」

ナ「今度はからは気をつけろよ」
我「善処する」
ナ「お前なぁ…」
我「仕方なかろう。俺だって男だ」
ナ「まあ気持ちはわかるけどよ」
我「第一気もそぞろにしてみろ。翌日から機嫌取りが大変だ」
ナ「あ?お前でもそんなことすんの?」
我「時にはな」
ナ「へー」

我「まぁ家族サービスの一つだと思えば苦ではないがな」
ナ「あーはいはい、ごっそさん」
我「では俺も子供たちのところに行くか」
ナ「おう。ちゃんと子供たちのこともぎゅってしてやれよ?」
我「当たり前だ。我が家の天使たちだぞ」
ナ「天使wwwお前もそんなこと言うんだな」

我「目に入れても痛くないほどに可愛いからな」
ナ「そうかよ。まー末永くお幸せに、ってな」
我「お前もな」
ナ「へーへー、どうも。んじゃあ俺も寝るってばよ」
我「ああ、今日は子供たちが世話になったな」
ナ「どっちかつーと子供たちよりお前らの方が手間がかかるってばよ」
我「失礼な」
ナ「にひひ、んじゃあな我愛羅」
我「ああ、またな」

サ「ナルト帰った?」
我「ああ」
妹「ふにゅー…」
兄「すーすー…」
我「よく寝てる」
サ「うん。すっごく幸せそう」
我「そうだな」
サ「今日は手を繋いで寝よっか」
我「子供たちを挟んでか?」

サ「うん。そしたら子供たちもぎゅってできるでしょ?」
我「ふっ…それもそうだな」
妹「にゅー…」
兄「んー…」
サ「うふふ、ずっとこうしてたいね」
我「そうだな…」
サ「うん」
我「…サクラ」
サ「うん?」
我「愛してる」
サ「うふふ、うん。私もあなたを愛してるわ。大好きよ」

結局子供たち挟んでいちゃいちゃする二人(無自覚)。
と、何故かツッコミ役に回らざるをえない苦労人ナルトでした。
因みにこの後暫くいっちゃいっちゃした後どちらからともなくちゅーして寝ます。
ナルトの諫言ぇ…




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