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Twitterで回ってきたやつのコピペ

兄「おとーさまコイしてる?」
我「してるよ」
兄「だれにー?」
我「お母様」
兄「わーい!ぼくもおかーさまにコイしてるよ!」
我「それは困るな」
兄「なんでー?ぼくもおかーさまずっとすきだもん」
我「だってお前とお父様だったらお父様が負けてしまうからね」
っていう嫁命な旦那な。

妹「おかーさまおとーさますき?」
サ「うん、大好きよ」
妹「じゃあおかーさまとライバル!」
サ「え。」
妹「まけないもん!」
サ「え、お、お母様だって負けないもん!」
我「(撃沈)」
はいはい。


妹「おかーたま」
サ「なあに?」
妹「おとーたまがちうしてくれらいの」
サ「あら、どうしてかしらね」
妹「おくちはらめなの?」
サ「お口はダメよ。大事に取ってときなさい」
我「(そういう意味ではなかったんだがな…)」
嫁に操立てする旦那。(笑)

妹「そういえば昔お父様から唇にキスをするのはダメだって怒られたことがあるわ」
兄「そりゃそうだろ」
妹「でもさっきしちゃった」
兄「は?」
妹「だってお父様無防備にお昼寝してたんだもの」
兄「いや…お前幾ら何でもそれはダメだろう」
妹「怒られるかしら。お母様に」
兄「さあ…」

我「スヤァ…」
サ「…(何かしらねぇ、この口紅の痕。私のじゃないし…まさか浮気ってわけでもないでしょ。そもそも私が買い物に行ってる間に家に上がり込んでこの人にキスだけして帰るっていうの?そんなバカな。でも誰のかハッキリしないままっていうのも癪だわ)」
よし起こそう。
悩む母。

サ「ちょっとあなた(ユサユサ)」
我「…ん?」
サ「起きて」
我「…?」
サ「ちょっと鏡見て」
我「鏡?何でそんなも、の?!(口紅?!)」
サ「どういうことかしら?」
我「し、知らん」
サ「本当に?気付かなかったの?あなたが?(ゴゴゴゴゴ)」
我「(ビクッ)」

我「し、知らん。本当に分からないんだ(冷や汗ダラダラ)」
サ「ふーん…じゃああなたが気を許しちゃう相手ってわけね」
我「しかしこの紅の色…どこかで見た記憶が…」
サ「あら。随分と堂々とした浮気発言ね」
我「浮気はしてない。それは信じろ」
サ「じゃあ何で見覚えあるなんて言うのよ。あなたが好きでもない相手の口紅の色を覚えるような人には思えないんだけど」
我「だが気にかかるんだ。一体どこだったか…」
妹「あ、お母様おかえりなさい」
サ「ただいま。ねえ私がいない間誰か来た?」
妹「いいえ。誰も来てませんけど」
サ「そう」

我「(ん?そういえばこの紅…)」
妹「ねえお母様」
サ「ん?」
妹「ちょっといいですか?」
サ「なあに?」

―台所へ移動―

妹「もしかしてお父様起こしました?」
サ「どうしてそんなこと聞くの?」
妹「だって怒っているみたいでしたから…」
サ「まぁ…でもあなたが悪いわけじゃないわ」
妹「でもお父様が悪いわけでもありませんわ」
サ「え?」
妹「だってお父様にキスしたの私ですもの」
サ「…は?!」
我「(どうしたんだ?)」
サ「あんた何してんの?!」
妹「だってお父様の寝顔可愛かったんですもの」
サ「だからってそれはダメよ!大事にしなきゃ、女の子でしよ?」
妹「誰かも分からない相手に捧げる位なら、私はお父様に捧げます」
サ「だからダメよ」
妹「どうしてダメなんです?私だってお父様のこと大好きだもの」
サ「好きだからってしてもいいことと悪いことがあるでしょ?」
妹「…お母様だけなんてズルイわ」
サ「何でよ。お母様はお父様のものだしお父様はお母様のものよ。そしてあなたは私の可愛い娘よ」
妹「でも私にとってお父様は初恋の相手なのよ」

我「思い出したぞサクラ!」
サ「え?」
我「この紅なんだが、」
妹「それは私の紅ですわ。お父様からプレゼントして頂いたものなの」
我「やはりお前か…」
妹「ごめんなさいお父様」
我「いや…しかし何でこんなことしたんだ?」
妹「だってお父様の寝顔可愛かったんですもの」
我「お前な…」
サ「とにかく!浮気じゃなかったとしても二人共反省しなさい!」
妹「はーい」
我「す、すまなかった」
サ「全く」
怒り心頭。

兄「謝ったの?」
妹「うん。反省しなさいですって」
兄「まったく…お母様敵に回してもいいことないぞ」
妹「別に敵に何か回してないわ。でもちょっぴり悔しいだけよ」
兄「はぁ…父様も罪なお人だな」

サ「娘の気配だから気付かなかったのね 」
我「すまん」
サ「だからってキスは許しちゃダメよ。あなたは私のなんだから」
我「サクラ…!(キュン!)」
サ「ほら、反省したならすることあるでしょ?」
我「ああ。すまなかった、サクラ(ハグ)」
サ「ん…まったく…しょうがない娘と旦那だわ!」
我「そうだな」

妹「…結局ああなるのね」
兄「当たり前だろ」
妹「あーあ。私もお父様みたいな殿方に会いたいわ」
兄「理想高いと貰い手いなくなるぞ」
妹「ほっといて!」

母の勝利?



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