彼らは女神に呪われた | ナノ

愛してるのは誰?  


















私達が居るのは私の部屋

相部屋の子はパートナーの子と付き合ってるのがバレて退学

なかなか可愛くて好きだったのに、もったいないことしたねぇ

だから私は一人部屋

まぁ、女子寮に男が来てるのはどうかと思うけどね

トキヤもレンも翔もへまなんてしないと信じてるから許可してるけど…

宜しくないのは確か



「ねぇ、ハニー
いつの間にイッキと話していたんだい」


「この間、資料をAクラスに渡しに行く事があってね、音也が手伝ってくれたの
それから仲良くなったってわけ」



レンは私の座っているソファに座り、寄り掛かってきた

私の言葉に、勉強中だったトキヤとベッドの上で雑誌を読んでいた翔も振り返る



「そのあと、お昼に食堂で会って七海さんの事を話してたの
音也がパートナーだってことも、音也と真斗と那月がそれぞれの相部屋だってことも」


「……まったく、音也は何を教えて…」


「私、音也好きよ?
なかなか可愛いじゃない」


「「「!?」」」



みんながギョッ、とするのが目に見えてわかる



「…美嘉、また増やす気ですか」


「……さぁねぇ」


「え?ハニー、俺は嫌だよ」


「お、俺も…やだ」



トキヤは呆れた目でこちらを見る

レンは私の腰に腕を回し抱きしめ、
翔は若干涙目になりながら俯いた

可愛く成長したね、みんな



「ふふっ、大丈夫よ
私も手一杯だし、音也は…」


「イッキは?」


「反抗期が酷そうだから嫌だわ」


「?…どういうことですか」


「あの子攻めだもの、明らかに
私に従ってはくれないわ」



みんなほっ、とした様子だけど、腑に落ちないみたい

そんな複雑そうな顔だった



「私が愛しているのは貴方達だけよ」















愛してるのは誰?
(もちろん、トキヤとレンと翔だけよ)













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