また明日ね、あ・し・た!!









「翔くん、今から帰るの?」


「あぁ」



早乙女学園 放課後

春歌ちゃんと友千香ちゃんはパートナーさんと打ち合わせだそうで、私はぼっちである

で、いいところに翔くんが



「一緒に帰ろ♪」


「いいぜ。あっ、でも…」


「ん?」



翔くんは辺りを見る



「どうしたの?」


「いや…、もしかしたら…」


「しょーうちゃーん!!!」



――ギュー!!



「いででで!!那月、離れろ!!」



あぁ、翔くんが気にしてたのは那月くんね

相変わらず、那月くんは翔くんを抱きしめている

ちょっと、翔くん潰れそうだけど



「那月くんも帰り?」


「あぁ!桜ちゃん!」



あ、今気づいた?



「桜ちゃんも可愛いです!ギュー!!」


「いや、ちょっと苦しいかな。そして、本人の許可を取ってほしい」



那月くんは正面から私を抱きしめる

那月くんの匂いで何故か安心してしまう私がいる

…いい匂い…



「じゃなくて!!
那月くん、離して?これじゃ、帰れない!」


「桜ちゃんは、僕とギューってするの、嫌?」


「あー…、うー…」


「那月、桜を困らせるな!」



ちっちゃいながらも、一生懸命ツッコミをいれる

那月くんは一つも気にしてないみたいだが



「でも、僕は桜ちゃんをギューってしたいです」


「そうかい。じゃあ、強行手段だ」



私は那月くんを引きずりながら…とはいかないので…



「…ね、那月くん」


「なんですかぁ?」



――ギュッ



「…一緒に帰ろ?」



私は抱き着いている那月くんを抱きしめ返した



「!!…帰りましょう!!」


「…おまえ、那月の扱い方うまいなぁ」


「でしょ?」



私はニッコリ笑う

那月くんは簡単に離れてくれ、変わりに手を繋いだ

それくらいなら許そう



「ふふっ。
初めてですね、三人で帰るの」


「そうだねー。私、いっつも春歌ちゃんとか友千香ちゃんと帰ってるからね」


「パートナーさんとは帰らないんですか?」


「絶対イヤ」


「那月、桜のパートナーはトキヤだ」


「…あぁ。それで」



那月くんは納得してくれたようで

やっぱり、女の子以外から見るとあれなんだね、一ノ瀬くん



「まぁ、諦めたけどね。あの一ノ瀬くんを操れるようになるよ、私は」


「そ、そうか…。頑張れ」



翔くんはできないと思ってるみたい

…私もできると思ってないけど!!!






―――――――――――………






学園の前、もちろん私は男子ではないので、さよならする



「じゃあ、また明日ね、二人とも」


「あぁ、じゃあな」


「嫌ですっ!!!」


「はっ!?」


「ギューー!!」



えっと……



「どうした、那月くん」


「こんなに可愛い桜ちゃんが目の前に居るのに、さよならなんてできません!」


「いや、一生の別れじゃないから」



さっきまで、きちんと言うこと聞いてくれたのに…

なんなんだ



「私が困っちゃうの。男子寮に私の部屋はないんだから」


「じゃあ、一緒に住みましょう?」


「全力拒否します」



キャー!!

那月くんが一ノ瀬くんみたいにー!!

私は那月くんにがっちり掴まれている

今は腕の中



「翔ちゃん、いいですか?ちゃんとお世話しますから!」


「だめです!うちでは飼えません!!帰してきなさい!!」


「私、飼われるぅ〜。助けてぇ〜」














(ありがとう、翔くん)
(いや、あれは俺も困るから)
(そうだね、一緒に暮らすことになっちゃうもんね)
(あ、あぁ…)
(一ノ瀬くんに聞かれなくてよかった…)






――――――――――――――――――

なんか…
どうしたっ!?って感じですねwwww

なっちゃんを書きたかった

ただそれだけなのに…(ノ△T)


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