短編 | ナノ




「鉢屋くん」
「はい」
「暑いよ」
「はい」
「あと、ちょっと重いかな」
「はい」
「とりあえず退こうか」
「はい」
「ねえ鉢屋くん、聞いてる?」
「はい」
「鉢屋くーん」
「はい」
「(絶対聞いてない・・・)どうしたの?」
「はい」
「鉢屋くん、私鉢屋くんのこと好きだからこういうことされると困る」
「・・・・・・えっ?」
「え?」
「なまえさん、今なんとおっしゃいましたか」
「こういうことされると困る」
「その前です」
「さあ、なんだっけ」
「純情少年の心を弄ぶのはやめて下さい」
「純情少年くん、とりあえず離れませんか」
「離れません。お願いですから、もう一度言って下さい」
「えー?」
「なまえさん、好きです」
「あらあら」
「あらあらってあなた・・・」
「ねえ鉢屋くん、暑いね」
「・・・ええ、夏ですから」
「明日も晴れるかなあ」
「そうですねえ」
「たまには雨も良いと思うな 」
「涼しくなりますしね」
「鉢屋くん、すき」
「・・・っ、」
「え、無視?っ、わあ、」
「なまえさん、好きです」
「ん?あ、うん」
「あああ、なんなんですかもう。あなたってひとは」
「鉢屋くんって意外と力あるね」
「離しませんから」
「うん、離さなくていいよ」
「・・・あなたには一生叶う気がしません」


20130808 サク



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