まるさんかくしかく | ナノ




私は今、今まで生きていたところとは違う世界にいます。信じられないことに、ある日目が覚めたら空から落ちていたのです。しかも、私が降り立った所は忍者の学校。

いきなりすぎて全く状況に着いていけないし、とても不安だったけど、学園長先生は快く私を受け入れてくれました。先生方も生徒のみんな(忍たまと言うらしい)(何故かイケメンが多い)も、とてもよくしてくれています。というか、忍たまのみんなは私のことが好きみたいです。私が笑いかければ大抵はなんでもしてくれます。なので、元にいた世界よりもかなりやり易いです。みんな私が大好き。なんていい世界なんでしょう。

しかし、いくら考えてもわからないのが、なんで私がこの世界に来たか、ということです。世界を越えるなんて非現実的なことが突然起きたのです。何かしら理由があってもいいんじゃないんでしょうか。例えば何かをするため、だとか。

そうしてこの世界に来てしばらくたったある日、私は一人のそれはそれはとても美しい少女に出会いました。彼女は穴に落ちた私を救いだし、優しく笑いかけてくれました。そのとき、ついに理解したのです。私はこの少女に出会うためにここに来たのだと。

私の彼女に対する感情は、まるで初恋にも似たとても純粋なものです。今の私には彼女のことを考えることしかできません。しかし私は彼女のことをあまりにも知らなすぎます。知っているのは『みょうじ』という名字と、ピンクの服を着ていたからくのいちのたまごなのだろう、ということだけです。名前すらまだ知りません。でもきっと名前も彼女に相応しい美しいものなのでしょうね。

もっと彼女について知らなければ。早く彼女を私だけのものにしなくては。この世界の私なら、必ずできるはずです。だってみんな私を好きになるから。




待っててね
(すぐに私のものにしてあげる)(ね、あなたも嬉しいでしょ?)





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -