Goodbye Days ※AB!10話の消失シーンパロ※ ※リスペクトの上のギャグです※ ユイ…桃李 音無…瀬名 日向…司 「じゃあ先輩、ボクと結婚してくれるの?」 「それは……」 「私が結婚してあげます!」 「かさくん」 「私が結婚してあげます。これが…、私の本気です」 「そんな……司は、本当のボクを知らないもん」 「現実が、生きていたときのあなたがどんなであっても、私が結婚してさしあげます。……もしあなたが、どんなhandicapを抱えていても」 「ボク歩けないよ、立てないよ」 「どんなhandicapでもと言ったでしょう!」 「っ……」 「歩けなくても、立てなくても、もし子どもが産めなくても、それでも、私はあなたと結婚してさしあげます。……ずっとずっと、そばにいてあげますよ。 ここで出会ったあなたは、桃李くんの偽物ではありません。桃李くんです。どこで出会っていたとしても、私は、好きになっていたはずです。 また60億分の1の確率で出会えたなら、そのときもまた、あなたが動けない体であったとしても、あなたと結婚してさしあげますよ」 「……出会えないよ。ボク、家で寝たっきりだもん」 「私、弓道をやっておりますから。ある日、あなたの家の窓を、パリーンと射った矢で割ってしまうんです。それを取りに行くと、あなたがいます。それが出会いです。 話をすると、腹立たしいのにどこか気が合って、いつしか毎日通うようになります。介護も始めましょう。こういうのはどうです?」 「……うん。……ねぇ、そのときはさ、ボクをいつも一人でさ、がんばって介護してくれた、ボクの弓弦…楽にしてあげてね」 「任せてください」 「よかったぁ……」 「よかったのぉ…?」 「……よかったですよ」 「あんたは…これからどうする?」 「私も最後までお付き合い致しますよ。まだまだ心配な方々が、残っておりますから」 「…そっか」 |