M気質のシンデレラ | ナノ

∴ M気質のシンデレラ




「 シンデレラ!
掃除は終わったのかいっ!!?」
意地悪な継母が言う。
「あ、まだ…。」
「この役立たず!!!」
「あぁっ…もっと私を罵って」
「…うわー(ドン引き」
「気持ち悪い子…。」
なんだか虐められるのに
快感を覚えるようになったの!
もっともっと罵って!
罵られた分だけ
私は幸せになるのよ!!!

「私達は舞踏会に
行ってくるから
掃除と洗濯、
終わらせときなさいよねっ!」
「はーい!」
あぁなんていい日なの今日は!

「可哀想に…。
私が舞踏会に連れて行って
あげましょう。」
いきなり現れたおばあさんに
そう言われる。
「結構です。」
「辛いだろう?行きたいだろう?」
「え、別に辛くないですよ?
むしろ快感です。」
「…え?話が違う…
「そういうことなんで、
とっとと帰ってください。
それとも貴女がかわりに
罵ってくれるんですか?」
「………。
罵ることはできないけれど、
かわりに魔法でSMの道具を
出すことはできるよ。
私は貴女の幸せを願う者。
それが幸せだというなら、
出してあげ…
「お願いします(即答」

継母と二人の姉が帰ってきた時、
壮絶なSMプレイが
行われていたそうな。
それを見た三人はドン引きし、
シンデレラ虐めをやめたそうだ。
M気質のシンデレラは大変
残念がっていたという。


めでたしめでたし。

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<御題配布元>
確かに恋だった
(崩壊する童話5題)

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