TT3 | ナノ


「あらー!まーちゃんじゃないのっ!暫く見ない間に随分おっきくなったじゃないのー!」



近所のおばさんに声をかけられるが。



「……………………はい、お陰さまで」



と、恥ずかしがりやのため控え目に受け答えする。
そそくさと、ある物を買い、足早に店を出る。


家に着き、共働きの両親、部活中であろう妹がいないことを確認し、リビングに買ったもの…紅茶のティーパックを置く。



「……」



あまり表情を見せないためわからないが、少し誇らしげに紅茶のティーパックの入った箱を凝視してから、いそいそと台所へお湯を沸かす。


お湯が沸いたら、箱からティーパックをひとつ出し、自分のカップに入れ、お湯を注ぐ。
注いだ瞬間、ティーパックから滲み出る紅色に、表情がパァッと明るくなる。

これが紅茶…

ドキドキしながら紅茶に口をつけた。


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