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次の日、つまり入国してから三日目の朝。
キノとレイはいつもどおり夜明けと共に起き、体を動かしてパースエイダーの手入れをした。

キノは『カノン』と呼ぶ四十五口径のリボルバーと『森の人』と呼ぶ二十二口径自動式。
レイは『シュトー』と呼ぶ三十二口径自動式を二つ。
キノの自動式は左手用だが、レイのは右手用となっていた。

それが終わると二人はエルメスとセシルを起こしにかかる。

「起きてるよ」

相変わらずセシルの寝起きは良く、

「んあ？　キノ？　むう？」

エルメスの寝起きは悪かった。


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