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三人は再び視線を戻す。
そこにはピンクのヤツが赤い男をクッキーへと変え食していた。

「い……っ!!」

「あ…!」

「……っ」

悟は恐怖のあまり顔を手で多い震えている。
すると三人の後ろで気が戻るのを感じた。

「あ!クリリンさん!!」

「え!?」

悟も覆っていた手を少し下ろし後ろを振り返る。
そこには先ほどまで石造だったクリリンが生身へと戻っていた。
悟達はクリリンの前へと降りる。

「なっなんだお前達…なんでここへ……」

「あれー!?」

「さっきまで石の人形だったのに!」

クリリンは先ほどまでの経緯を話し始めた。

「…そうだ!角の生えたダーブラとかってヤツに唾をかけられて体が石に……」

三人は顔を見合わせダーブラの死を思い出す。

「……もしかしてさっき食べられちゃったやつかな」

「そうだそうだ!死んじゃったからクリリンさんが元に戻ったんじゃないか!?」

「てことは…と、トランクス君……ピッコロさんは…?」

瞳に涙を浮かべながら悟はトランクスの服を掴む。
トランクスは目を見開き「あっ…!!」と何かを思い出した。
生唾を飲み込みながら石造があった場所へと飛ぶ。

「ど、どうしたんだ…?」

「と…トランクス君ピッコロさんの人形倒して壊しちゃったんだ………」

「こ、粉々に…なっちゃ、て……」

それを聞くとクリリンは驚き言葉を詰まらせた。
真っ青な顔をしたトランクスに双子は静かに話しかける。

「と…トランクス君……」

「み、み…見ないほうがいい……。た、頼む皆にはないしょな……」

「やっぱり……ふぇ……」

悟はぽろぽろと泣き出してしまった。
すると頭上から低い声が降ってくる。

「何が内緒だ」

「あ!!」

そう、ピッコロも元に戻っていた。
そして何かを感じ取ったのかすぐに身を伏せ「魔人ブウが…!」と呟く。
しかし他の四人はピッコロがなぜ元に戻ったのかそちらのほうが気になったらしい。

「ね…ねえピッコロさん…どうやって元に戻ったの……!?」

「…俺は頭さえ無傷なら再生できるんだ……」それを聞いて悟はホッと胸を撫で下ろした。
五人は高めの岩場から下を見下ろす。

「…聞かせろ。一対何がどうなったんだ…悟空たちはどこだ……」

「わからないよ、俺たちもさっき来たばかりなんだ」

「お、おい…あの変なヤツなんだ…?ま、魔人ブウってヤツか!?」

「多分な……」

クリリンは思わず身を震わせ冷や汗をたらした。

「じょ、冗談じゃないぜ…こ、このおッそろしい気はあいつのだろう……!?」

「多分そうです…こんな気初めてで恐い……」

まだ涙が止まらない悟の頭を悟天とトランクスは優しく撫でる。
少しでもこの少女を落ち着かせるためだ。
するとピッコロが何かを見つけうろたえる。

「あっ、あれは…界王神様か……!!」

そう聞いて悟はやはり神様だったのかと一人納得する。
ピッコロは飛び出そうとするがクリリンがそれを制した。

「我慢しろ…気持ちはわかるが我慢するんだ…!
はっきり言っていくらお前でも敵う相手じゃない…絶対に……」

「あいつ槍で刺されてもへっちゃらだし、相手をお菓子にして食べちゃうんだよ」

ピッコロは悔しそうに伏せながら拳を握る。
魔人ブウの触覚が界王神に向けられたその時────


カッ


まぶしい光と共に巨大な音が辺りに響いた。
そう、宇宙船が爆発したのだ。

「なっ、なんだなんだっ!?」

砂煙の中から現れたのは額に大きな¨M¨マークを携えた
トランクスの父、べジータの姿だった。


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