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マイティマスクと18号の戦いは凄まじかった。
しかし、18号の放った気円斬でマイティマスクの身体は二つに分裂してしまう。

『ちっ、ちぎれたー!』

マイティマスクに変装していた事がバレてしまったトランクスと悟天は急いでその場を去る。

「あやー、悟天達どこに行ったかと思ったら…」

「ふっふっふ、やっぱりあの二人じゃったか。知っておったんじゃろ悟」

優しく亀仙人が言うと悟は俯いてごめんなさい、と呟いた。
そして身体を宙に浮かせる。

「私、悟天達を追いかけてきます…っ」

「あ!おい悟……」

居た堪れなくなった悟はその場から逃げ出すように飛び去る。
チチの静止もきかずに────






「あ!二人ともいたっ」

空中で三人は再会した。その顔は少しむくれている。

「だから無理だって言ったのに…」

「いい作戦だと思ったんだけどなあ」

トランクスは浮かない顔で首を傾げていた。
その時、前方から人影が見える。
「…ビーデルお姉ちゃん?」

「本当だ!おーい、お姉ちゃーん」

「……誰?」

三種三様の反応を示す子供達にビーデルは気づいた。
そして、三人の目の前で止まる。

「悟天君に悟ちゃん!それと…誰?」

「友達のトランクス君だよ!」

「トランクス君、お兄ちゃんの友達のビーデルさん」

「よろしく」

「こちらこそ」

自己紹介も終わり、ビーデルは思い出したかのように口を開く。
すると今まで起きた事を簡単に説明しだした。

「────なのよ。それで皆そこへ……」

「魔導師…魔人……!」

悟天とトランクスはその言葉に目を輝かせる、が悟は別だ。
怖いのか手で口元を隠してしまう。

「す…すげえ…!き、聞いたかよ悟天、悟……!!」

「うんっ」

二人の笑い声は次第に大きくなっていき悟は嫌な予感がするとガタガタ震えだした。

「おもしろそーっ!!!」

「な!な!!なーっ!!!」

「わーん、やっぱりーっ!」

悟はとうとう泣き出した。どうしてこうも危険な事に首を突っ込もうとするのか。
戦うのは好きだが怖いのは嫌いな女の子の複雑な心情。

「ちょっ、ちょっと…あんた達まさか行く気じゃ……」

「急げ!早くしないとパパ達が敵をやっつけちまう!!」

「嫌だ嫌だ!見たい見たい!!魔人ブウって言うやつみたいーっ!!!」

ビーデルの声は今の二人には届かない。
トランクスが掛け声をあげると二人は超サイヤ人に変化する。
そして、凄いスピードで水上を駆けていってしまった。

「……うそ…」

残されたビーデルと悟。
泣いていた悟だったが二人を止めないと、という気持ちが働きだした。

「お姉ちゃん…怖いけど私も行ってくるね……」

「悟ちゃん無理しないほうが…」

「でも、二人だけじゃ危ないから……」

私が居ても役に立たないけど、と寂しそうに呟くと同時に悟の周りを白い気が包みこむ。
すると先ほどのトランクス達より早いスピードでビーデルを横切っていった。

「ちょ、悟天君達より早い……」

口をぽかんと開けながらビーデルはもう見えない風の様な少女の通った場所を見つめていた。


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