小説・短編 | ナノ


これ見てみ!!
小春の生写真やで!!

あー、小春はほんまに可愛いなあ。
この笑顔、ほんまに天使なんやないか。
いや、女神か…
お前はどっちやと思う?

どうでもいいって、なんやねんそれ!!

ここめっちゃ重要なところやぞ!?

天使か、女神か、天使か、女神か…

何で二回言うのかって?
大事なことだからに決まってるやろ!!

あ、小悪魔か…
小悪魔ってのはどうや?

俺以外にあんなに愛らしい笑顔を振り撒いて。
きっと俺にヤキモチやいてほしいんやろ。
そんなことせんでも俺はいつだって構ったるのに、小春は素直やないなあ。

ま、そんなところも可愛いんやけどな!!

天使か、女神か…はたまた小悪魔か…

いや、もう「小春」と言う単語自体が天使や女神なんかよりも尊いものなんちゃうか?
そうかそうか。
小春やもんな。そら何より尊い存在になっとるわな。

って、お前聞いてるか!?

は、私はどうかって?
お前のことか?

そんなん俺の嫁に決まってるやろ。

ウェディングドレス着るまでに小春を見習ってちゃんと可愛くなっとかんと、いくら俺のデザインしたウェディングドレスでも、カバー出来んモンは出来んからな。

あ?
お前何顔赤くしてんねん…



あ、ああああ、赤くなんな!!

今のは無しやからな!!



はあ?

嘘なわけないやろ!!
死なすど!!

ですがなにか?




- ナノ -