「どうよ、俺の愛は伝わった?」 ぐったりと俯せで呻く土方の髪を撫でながら煙草をふかす。 「うぅ…先生淡白そうに見えんのに実はめちゃくちゃねちっこいのな…」 恨みがましい視線と共に寄越された弱々しくも約数時間久りに戻ってきた可愛らしい憎まれ口は唇ごと奪ってやった。 「今のうちに言っておくけど俺って割と粘着質で超がつくほどドSな上にかなり独占欲強い方だから、嫉妬にかられてお仕置きえっちとかしちゃうと思うけど…まぁ土方束縛されるの好きそうだし恥ずかしいのに勃っちゃったしMの素質あるだろうから、大丈夫大丈夫。じっくりたっぷり時間かけて開発してやるから。」 今回のことで土方には直球で言ってみなきゃ伝わらないと学習したので早速伝えてみると返ってきたのは冷たい視線 「へんたい」 先生がこんなにえっちだなんて思いませんでした。ギロリと睨んでくる土方に、そんな態度がドSを煽ってるんだよなんて内心一人ごちた 「俺も。土方が奥手で照れ屋で素直じゃなくって色々溜め込みやすいって知ってたつもりだったけど、悩みに悩んで爆発したらこんな破壊力のあるデレが来るとか、思っても見なかったわー」 クックッと笑うと土方は茹で蛸並みに真っ赤になって撃沈した。冷静になって思い返すと余程恥ずかしかったのか若干涙目だ。 「また不安になったらいつでも言えよ。うーんとわからせてやるから」 いやらしく腰を撫で回しながら言うと土方はくるりとこちらを向いて、真っ直ぐ俺を見て、言った。 「なりませんよ。先生がどれだけ俺を愛してくれてるかわかりましたもん」 先生、俺が気持ちよくなりだしたらしつこかったけどそれまではめちゃくちゃ優しかったし。俺、すっごく大事にされてるって体感しちゃったし。はっきりと言い放った土方ははそれはもうきれいに笑った。 「あー…そう。それはよかった。」 がりがりと頭を掻きながら視線を逸らす。直球でこられると弱いのはドSの性だ。 「あと俺気づいたんですけど、」 ん?と首をかしげると、今度は年相応ないたずらっこみたいな顔でにんまりと笑った。 「困ったときもだけど照れ臭い時とかもなんですね、ソレ」 それ?どれ?と聞き返しても、土方は笑うばかりで結局教えてくれなかった。「秘密です!」と笑った顔が可愛かったのでまぁよしとしよう。 終われ! |