「うっせバーカ!!くやしかったらおいついてみやがれー!」 「いったなァ…!うりゃっ!」 「ッどわ!?」 「ぅわっ!?」 ドターン! 「ててて、なにすんだよとーしろ!あぶねーだろ」 「ってー、ッ、お、おいついてみろっつったのはおまえだろッ!」 「いや言ったけど!」 「お、おれはわるくねーぞ、」 「え、イヤべつにおまえをせめてるわけじゃなくて、だな、」 「…?ちがうのか?」 「…とーしろーがケガしちまったらどうすんだよ。」 「ぎん?」 「なんでもない!ホラつぎはあっちのこうえんいくぞ!」 「お、おう!」 「…ん。」 「ん?なんだ…手?」 「とーしろ一人じゃあぶなっかしいからな。ころばないように、だ。」 「う、ん。」 ぎゅっ 「っ、」 「ぎん…?かおがあかi「いいいいくぞ!はしれっ!」わ、わわ!?」 小道を駆ける小さな2つの影。しっかりと握られたその手の暖かさにじわじわと熱を持つ頬の意味を知るのは、もう少し先の話。 |