うぶな土方くんが男同士での方法を調べるのは滅茶苦茶かわいいと思う | ナノ
セックスでもSEXでもなく、sexって、小文字で打つのがいいんです(気持ちの悪いこだわり)




やっぱ、土方くんがパソコンで男同士の方法を検索するのは毛根死滅するほど可愛いと思うの。
部屋のドアに鍵をかけて、それでも緊張感と背徳感でドキドキして、荒くなる呼吸を抑えるために深呼吸をしてパソコンの電源を入れて。立ち上がるまでの僅かな間に最近漸く気持ちを自覚したばかりのついつい目で追ってしまうあの人のことを思い出してしまって。男女なら好きになったら告白すればいいし、 恋人、やその先があるとわかるけど。自分が好きになってしまったのは紛れもなく男の人でそれも担任の教師で。気のせいだと思いたかった。それでも眠たげな瞳に自分が写るときは心臓が狂ったように早鐘を打つし、チョークで汚れた指先が男の色気を纏っていることとかだらしなく開けられたシャツから覗く 鎖骨なんかに目を奪われてしまえばもうどうしようもなくて。さわりたい、キスしてみたい。段々そんな願望が脳裏をちらつき出して。男同士でのやり方なんてわからないし、第一告白する勇気なんてないけど、若い性は止められなくって。ふわふわした想像でパンツを汚してしまった朝、土方はちゃんとした 情報を得ようと決意するのです。学校でもそわそわしてて、今日ピン子あったっけなんて近藤と沖田が話してるのも耳に入らない程度に頭が一杯で。幸い部活は休みで家族は帰りが遅くて。急いで帰って部屋に鍵をかけて以下略。今日もやる気のない声で、眠たげな眼差しで、ちょっとだけ猫背で天パを揺らして あの声で、名前を呼ばれたら。眠たげな瞳が熱を灯して自分を見つめたら。実は大きな背中に爪を立てて、柔らかそうな銀糸に指を絡めることができたら。ぐうと熱くなる下肢をなんとか宥めて、土方は検索エンジンを立ち上げる。ドクン、ドクンと耳の奥に心臓があるみたいになって、もうなんか痛いくらいで 震える指先でキーボードを押す。カタ、カタと鳴る音とほぼ同時に画面に表示される文字に、どんどん早くなる心臓が痛いくらいで。じっとり汗ばむ手でマウスを握りしめる。知りたい、怖い、ぎゅうと握ったマウスがミシ、と小さく抗議の声をあげた。ごくり、と生唾を飲み込む。今なら、まだ引き返せると 頭の冷静な部分は告げている。そうかもしれない。でも、どうしても知りたいのだと叫ぶ声はとうに抑えきれるものではなくて。カーソルは少し震えながらゆっくりと検索のボタンの上に乗った。すぅ、と息を吸い込む。キーワードには「男同士 sex」の、文字。カチリ、と妙にクリック音が大きく聞こえた





男同士での行為に対するリスクやらドコにナニを、という生々しいあれやこれやを目の当たりにして、幻滅して諦められるかなってちらっと思った土方くんでしたがその晩早速ガン堀りされる夢をみてパンツぐっしょぐしょにして次の日学校で先生の顔をまともに見れない事態に。普段なら噛みつくとこで 真っ赤になって避けられちゃうからんんん?ってなる先生ね。だってあの子、いつも喧嘩腰でやたら噛み付いてきて、やらしいことなんか一切知りませーんみたいなストイックさの塊みたいだったのに、今日はなんか、しっとり光る下唇がやけに目につくというか、そこだけ滲み出るエロスが際立ってるというか しかもこれ、俺に向けられてない?みたいな。え?一日で雌の顔向けてくるようなナニかが君の身に起こったの土方くん、なにそのどうぞ召し上がれって顔。え?なにこれ?据え膳??ってなる銀八な。