弁護士×ショタ土に禿萌えた | ナノ
支部で見つけた某弁護士×しょた土に心臓を、やられました。

捏造過多の妄想です注意。





再婚相手が見つかって露骨に自分を蔑ろにする母に虐待じゃなくやんわり無視されるようになった十四郎 おかあさん、けっこんするの?と聞いた時の母の顔が幼いながらに自分を面倒くさがってるとわかるもので悲しみが大きすぎて呆然とし始める十四郎 再婚し弟?妹?が生まれさらに蔑ろにされる十四郎
ある日、事故で留守番してた十四郎以外の家族がこの世を去ってしまう。呆然と、ひとりぼっちになったことを理解するのを拒むように小さな体には大きすぎる3人の遺影をぎゅっと握る十四郎。そこに弁護士坂田が現れる「君が、十四郎君?」かがみこんで、視線を合わせる「はじめまして。後見人って、知ってるかな?」
理解が追い付かないのか泣かない子どもの瞳はそれでもつよいもので、まだ小さいのに何かをじっと耐えることを知っているってわかって何となく胸がぎゅうと苦しくなる坂田「とりあえず、うちに来ない?」差し出された手をおずおずととる十四郎によしよしと頭撫でる坂田。
引き取るまでしなくてよかったけど施設に入れるのはなんとなく嫌で目の前の小さな子どもが多額の慰謝料目的とかで悪い大人に利用されるのもごめんだと思ってしまったので仕方ない抱え込んだものをほっぽり出すことなんて出来ない坂田は困ったように頭をかいて、それでもこちらを伺う十四郎に笑いかける
そこから2人暮らしになって、家引き払い坂田の家に移って、仕事で遅くなる日が多い坂田が十四郎の為に同じ保育園で比較的近所の沖田の所に頭を下げてミツバに夕方まで面倒みてもらえるようにして、ドタバタしてたけどなんとか生活落ち着いてきて、それでも十四郎はまだ笑わないし泣きもしなくて
文句一つ言わず食事や片付け洗濯物なんかも自分でやる十四郎に元々の生活が見えてその度に庇護欲がしがし掻き立てられる坂田。ぎゅうって抱き締めてぐりぐり頭撫でてくる坂田に戸惑っていた十四郎だけどある日おずおずと腕の辺りを握って、きゅうと引かれる感覚に目を向ければ十四郎がくすぐったいって
笑ってて、思わず抱き上げてぐるぐる回しちゃう坂田。ひとしきり笑ったあと膝に座らせて頭撫でながらぽろっと俺が一緒だからなって溢しちゃって、十四郎は目を丸くしたあとぎゅって俯いて無言で坂田のシャツを握るの。抱き付いていいんだよ。独りは寒くて寂しい。お前にあんな思いはさせたくないんだ
時がたって、十四郎がだいぶ坂田になついて心を開いてきたある日、坂田の事務所(一階が駐車場で二階が事務所で三階が居住スペースとかだといいな)に帰ってきた十四郎は事務所の扉を開こうとしてある言葉を聞いて固まる「銀さん、結婚するんですって?」
母に聞いた言葉が頭の中で反響する。(おかあさん、)呼び掛けても視線すらくれなくなった (おかあさん、)手料理なんて用意されなくて、一人でカップラーメンを啜る毎日 (おかあさん、)幸せそうに笑う輪の中に自分はいなくて。ああ、自分はいらないんだって理解してしまった (おかあさん、けっこんするの?)

だから、おれだけおいていったの?

ひとり取り残される恐怖に握ったドアノブがカタカタ震える。けっこんしたら、坂田は。ほかの人を一番すきになれば、坂田も、話しかける度母親から寄越される煩わしげな冷たい瞳を思い出して心が凍てつく。
だけど、坂田は優しくてひとりぼっちになった十四郎に手を差し伸べてくれて、ひとりじゃないよって、一緒にいてくれるって言ってくれて、怖い夢をみた時はぎゅってしながら一緒の布団で寝てくれて、名前を呼んだらこっちを向いて笑いかけてくれたから。 だから、これ以上迷惑をかけるわけにはいかなくて、坂田が好きなひととけっこんするなら、おめでとうって言ってあげなくちゃで、だからもう十四郎とは一緒にいれないって言われても、今までありがとうって言わなきゃいけなくて、坂田とはなればなれになるのが嫌でも、泣いて困らせたりしちゃいけなくて でもドアを開けることが出来なくて、気がつけば公園の遊具の中でしゃがみこんでて、帰らなくちゃって思うけどその場を動けなくて 坂田の所に帰りたいけど、それでさよならを言われるのは嫌で、自分がこのままいなくなれば坂田にいらないって言われないですむし、坂田も面倒なことしなくてすむかなって
ブランコに座って、夕焼けのオレンジも闇にとけてすっかり暗くなった空に、坂田にいらないって言われるくらいならこのまま自分もとけてなくなっちゃえばいいななんて思う十四郎 いきなりいなくなったら坂田驚くかな、いなくなったって気付いてくれるかな、今までありがとうって言えなかったけど、俺のこと嫌いになるかな。ああ、それは、いやだな
ぎゅうと握ったブランコの鎖は凄く冷たくて、坂田の所にいられないなら、お母さんの所にいきたいな、なんてぼんやり思う。だけど、お母さんはおれがきてもめんどくさそうなかおして、やっぱりこっちをみてはくれないんだろうな、ならやっぱりいらないっていわれても、坂田のそばがいいな「十四郎ッ」
いきなり大きな声が降ってきてびくりと肩が跳ねる、顔をあげたらみたこともないくらい必死な顔をした坂田が走ってきて、ぼんやりと見上げる十四郎にぎゅっと唇を噛んで頬を張る「この馬鹿ッ、今何時だと思ってるんだ!」そして、息が出来ないくらい、ぎゅうと力一杯抱き締められた「俺が、どれだけ心配したと思ってんだ、」
じんじんする頬っぺたにこれは夢じゃないんだって十四郎は理解して。坂田の体が凄く熱くてドクトクいってて、坂田が必死になって自分を探してくれたって理解した瞬間胸がぎゅうってなって気が付けば涙が溢れてて、何か言わなきゃって思って口を開くけど言葉が出てこなくて、 声が、出なくって。
「沖田くんとこ電話したけどだいぶ前に帰ったって言うし、家真っ暗だし…って、十四郎?」ぶわっと涙が零れた十四郎に目を奪われる「…ッ」パクパク口を開閉させた十四郎があわあわと地面に拙い文字でごめんなさいと書いて「お前、こえ」びくりと怯える様に縮こまる余りにも痛々しい姿に胸が痛む「声、どうした」
「とおしろ、」名前を そっと手を伸ばせばもどかしげに口を開く十四郎。出ない声でさかた、さかたと必死に自分の名前を呼ぶ小さな体を再び力いっぱい掻き抱いた「一緒に帰ろう、十四郎」腕の中にすっぽりと収まる体がひどく冷たいことに胸が締め付けられる。冷えきった体に少しでも熱が戻るように、自分の体温を少しでも分け与えられればと願いながら 「一緒に帰って、あったかいご飯食べよう」 信じてもいない神様に祈った。どうか、この子を幸せに

いや、願わくば俺の手で。この子が幸せに笑う未来を