仙道さんがヤンデレと言うか痛い子。
後ちょっと卑猥。
出だしからそんな感じなので注意
ガリッ―――自分より小さな体にゆっくりと服越しで爪を立てると、小さな体は、ん、と小さな悲鳴を上げ震える。
「痛いよ…仙道…」
「…」
今日はメールで仙道の家に呼ばれた。
別に何も用事が無かったから仙道の家におじゃまする事にした。
ちょっと、そう言う事がしたいのかな…と思ったんだけど。
仙道は部屋に通し、私を押し倒して…そこまでは私が想像してた通りで、だけどそこからが何時もと違った。
仙道は私を抱きしめ、布団にくるまる。一緒にただ寝るだけの状態。服がシワになるとか、そんな事は頭には上がってこなくて、何時もとは違う仙道の行動にただ驚いていた。
そして今は何故か背中を引っかかれた。
仙道の爪はたまに伸びていて、引っかかれたらそれはもう痛くて。
「仙道…?」
今度は布団と一緒にアミを抱きしめる。アミは仙道の胸に頭がぴったりとくっついていて心音が耳に伝わってくる。
仙道はアミを抱きしめたまま何も言葉にしない。
腕にはしっかり力が入りアミは頭を上げれなくて仙道の顔は見えなかった。流石に可笑しい。
「仙道…どうしたの?」
アミの声にようやくピクリと反応し腕を緩めた。それを見計らってアミは顔をあげ仙道を見やれば、仙道は笑いも怒りもしていない、無表情だった。
「せ、んど…?」
無表情だが目が冷たく、二人きりの時の彼はこんな顔はしない。
アミは体がひやりと冷えた感覚になった。
一緒の布団に入り、抱きしめられている筈なのに体が冷たい。
仙道はアミの髪をかき分けると額にキスを落とし、ゆっくりと唇を重ねる。
何時もの仙道だ…。
普段と同じキスでアミは安心したように目を瞑る。
舌を入れてくるのでそれに答え、アミも答えるようにぎこちなく舌を絡める。
「んんっ…」
舌を吸われた瞬間、ガリッとした感触とともに鉄の味が口の中に広がった。
「っ…」
舌を噛まれた。
あまりの痛さにアミは仙道から唇を離すが仙道はそれを許さず、アミの背中にあった腕を頭に置き引き寄せる。
アミの噛んだ舌部分を器用に舐めとる。あまりの仙道の行動に血の気が引いた。
怖い。
何時もの仙道じゃない。
満足そうに唇を離せばニヤリと笑いつつ舌なめずりをする…が目が笑っていなかった。
「イイ顔だな。もっと見せろよ」
「仙道…?」
今度は腕を布団の中に潜らせアミの服の中に手を入れて背中をゆるゆると撫でる。
アミは血の気引いたまま、抵抗も出来ずに固まっていた。
普段の仙道ならこんな気持ちにもならないが、今日の仙道は可笑しい。アミから恐怖が消える事は無い。
「あぁっ…?!」
こんどは生身に爪を立てられた、ジクジクと爪痕が痛む。
「仙道怖いよ…?どうしてこんな事…」
あまりの痛みにアミの目には涙が浮かぶ。
仙道はただそれをニヤリとした顔で見つめた。
「イイね、その痛そうな顔」
駄目だ、何言っても今の彼には何も通用しない。
アミは仙道の顔すら見るのが怖くなり、仙道の袖をつかみ震えていた。
「濡れてないのにそのまま突っ込んだらどんな顔になるのかねぇ?きっと痛いんだろうね?」
「?! 仙道…どうしたの?今日変だよ?!」
「…山野バンや青島カズヤに見せないお前の顔が欲しいんだよ」
訳が分からない。それだけのために私はこんなに痛い思いをしているの。
「今みたいな俺にしか見せない顔…たまらないよ」
「…やっ」
仙道の腕がアミの足にのびて太ももを撫でる形になる。
また引っ掻かれてしまうかもしれない、そう思うとアミの肩に力が入った。
「そんな反応してると引っ掻いて下さいって言ってるようなものだよねえ…」
口調は何時も通り、声のトーンも一緒。だけど目の前の仙道はまるで別人みたいだ。
今までバンやカズと一緒にいたって何も言われなかった。
「はっきり言ったら?」
「何を」
「バンやカズと仲良くするなって、だけど無理よ。そんなの」
「…あぁそうかい」
じゃあ、と言うように太ももに爪をたてられる。
「ん…」
「…やめた。」
「え…?」
「脅しても無理そうだし。でもイイ気分はしないんだよねぇ…俺以外の奴と仲良くしてるの見るの。」
ぱさりと被っていた布団を取りアミをうつぶせにさせると、服を少し上げ先ほど自分の付けた爪痕を指先でゆっくりと辿っていけばアミがピクリと動いた。
「まあ、脅しが駄目なら別の方法で分からせてやるさ」
相変わらずのクオリティで…1ヶ月位前からちまちま書いてたんですが、時間掛かりすぎだ…。
中二病こじらせると絶対こんな感じになると思うんです。
2012/02/13
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