今僕は最大のピンチで。



今僕は自分の家でテレビを見ていた。仙道君と一緒に。

だけど…いつの間にか彼は寝ていたみたいで…僕はびっくりした。
仙道君の頭が僕の肩に乗っかっていたから。顔に熱が集まる、心臓の音もうるさい。

そんな事を知らない僕の恋人は僕の肩ですーすーと軽い寝息をたてている。


何がピンチかって言うと、理性とかそんな話な訳で。


いや、頑張るんだ僕。


ふと下に目をやると指を組んでいる仙道君の手が映る。

細くて長い指。
何時もタロットを操る指先。

綺麗だ。

僕はゆっくりと仙道君の指先に触れる。

「ん」

「!?」

ピクリと反応を示した仙道君に僕は驚いて急いで自分の手を引っ込めた。

起きたかと思ったら違うみたいだ。もう一度指に触れる。
室内だと言うのにちょっと冷たい。
つっと指先をなぞったり軽く握ったりしてみた。

「…くすぐったいんだけど」

「! …せ、ん道君…いつから」

「まあこんな熱心に触られたら起きるよ」

僕の手は仙道君が起きていても、指に触れたままだった。
本当に何時の間に起きたんだろうか、だって仙道君の頭は未だに僕の肩の上だ。

指が触れあいながらも挙動不審な僕をみて、仙道君は喉を軽く鳴らし組んでいた指をといて僕の指と絡ませてきた。

「仙道君?!」

「なにを今更」

「う…っ」

「あったかいねえ」

「うん」


僕は仙道君の手をゆっくりと握り返した。






ツイッターの診断で出た奴にそって書いたらこうなった。


2011/12/11

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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