(背中…広いな…)
私から見ればやっぱり年上で、身長も頭一つ違う。
足の長さだってもちろん違う。
でもさっきから広がらない距離。
「仙道?」
「何だ川村アミ」
「もしかして歩幅、あわせてくれてる?」
「……なんの話かねぇ」
いつものようにひねくれた返事。
クスリと笑ってしまったら仙道は私の方を見て軽く睨んできた。
「何笑ってんの?」
「別に?」
あっそうとまた仙道は進行方向に向いた。
「仙道…ありがとう」
「…」
軽い無言の後、彼は軽く舌打ちをした。
意外に女の子の事考えてそうですよね。
2011/11/17
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