白蓮の鎖〜快斗はじめての就寝〜
快斗はお風呂に入れて貰ってさっぱりしていた。
初めて人と一緒に入ったからもの凄く恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまった。
そこでほかほかの身体で案内されたのが寝室。
だが、そこにはベッドがひとつしかなかった。
「……と―いち……」
「何かな?快斗」
にこにこと笑ってベッドの用意をしていた盗一が振り返る。
既に盗一はベッドの中に入ろうとしていた。
「………っ……」
何処で寝ればいいの?
質問したくてもできない快斗を盗一は手招きして呼んだ。
「おいで。一緒に寝よう」
抱き上げられてベッドに上げられて、抱き込まれる。
心臓の音がとくとく聞こえてきて強張っていた身体が解れた。
温かくてとても心地よかった。
「お休み。快斗」
「…ぉや…す…み…」
すうと眠りについた快斗のあどけない顔を盗一が愛しげに見つめていた。
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