![](http://img.mobilerz.net/sozai/99_w.gif)
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それは少し前、まるでずっと昔のようだ
黒羽くんの周りにはたくさんの人がいて、彼はいつも笑ってた
マジックを披露して友達と馬鹿騒ぎ
それが日常だった
それが今はどうだろう?
彼に近付くものはおらず、彼から笑顔が消えた
人に温かさを、優しさを与える笑顔だったのに…
「黒羽くん」
「白馬…」
何故君は我慢をする?
人と触れ合うことを
人と関わることを――
「君はこのままでいいんですか?」
「――それが新一の望みなら…」
そう言って、また儚く笑うんですね
元に戻してやれない自分が歯痒い
「それでも僕はまた君に笑って欲しい」
そう言うと黒羽くんは切なげに笑った
狂った歯車は回り続ける――
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