=side.HEIJI= 






昔の工藤は人を守ることの意味を知っていた


探偵としての在り方を自分なりにしっかり考えて行動してた


人の傷付きやすさ、脆さを知っていた




それが、いつからかがらりと変わった


黒羽に近付くもの総てを威嚇して暴力を奮った






女子には流されたくない噂を流したりして、そうして人を遠ざけていった


「工藤!!やめんかい」


「何すんだよ…」



また男子を蹴り飛ばしていた新一を抑え込む



そして平次は怒鳴った


「あんさんがそんなことしたかて、黒羽は喜ばへんで」


「だったら何だよ。俺は快斗を傷付ける奴は許さない。邪魔するならお前も同じだ」


何でわからんのや、工藤



そう言って黒羽を一番傷つけとんのは、お前なんやぞ






変えられない自分の無力さが歯痒い――



なぁ、どうしたらお前を止められる?








     

- 6/18 -

しおりを挿む
back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -