=side.SHINICHI= 







中二になる頃に両親に海外に来るように強く薦められた


探偵という夢に向かっていく上で海外で経験を積むのもいいと思った俺は了承した




ただ気にかかったのはずっと片想いを続けて来た人


彼にせめてこの想いだけでも知っていて貰いたかった



だから放課後に裏庭に呼び出した


運悪く先生に呼び出されて遅れてしまった俺は、不良に絡まれてる快斗を発見して思わず叫んだ



「快斗!!」
「しん…」




その時、不良の一人が振り返った快斗にナイフを振りかざした――


一瞬の出来事だった



快斗の反射神経のお陰で腕を掠っただけだったが、腕からは赤い鮮血が滴っていた






それからはよく覚えてない


気付いたら快斗に抱き締められて動きを封じられていた



周りには快斗を傷付けた奴らが転がっていた


新一がボコボコにして叩きのめしたのだ




「新一、大丈夫。大丈夫だから…」



優しくあやす声に新一の蒼い瞳から涙が零れた



快斗を傷付けるものは許さない




その時、そう決めたんだ――









     

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