=side.AOKO=
「快斗――」
教室にいた快斗を見つけて駆け寄る
それに快斗はぎこちない微かな笑みを見せた
そんな哀しい笑顔は止めて
「アイツまた人殴ってた」
その言葉に快斗が一瞬哀しげな顔をした
「もうアイツと別れてよ!!青子また元気に笑ってる快斗がみたい」
「ごめん」
快斗はゆるゆると首を横に振った
それに青子はまた泣きそうになる
「それでも俺は、新一が好きだから――」
そう言って快斗は笑うのだ
見てる方が哀しくなる笑顔で――
「バカだよ。バカだよ、快斗」
そう言うと快斗は、知ってると儚く笑った…
「迎えに来たぞ、快斗」
笑顔でアイツがやって来る
「誰とも話してないか?」
「うん」
「誰にも触れてない?」
「うん、新一。大丈夫だよ」
どうして快斗が哀しまなきゃいけないの?
どうして快斗に辛い想いさせるの?
どうして?工藤くん――