=side.all= 







「工藤くん!!」


「工藤!!」



二人で阿笠邸に行くと、みんなが駆け寄って来た


「バカ!!心配したんだから」


「黒羽くんに振られたのがそんなにショックだったのかな?こやつは」


ぐりぐりと蘭と園子にいじられる


そんな風に普通に接してくれるのが嬉しい



そんな風にしていると平次が快斗のことを構いだした


それに、新一の独占欲が膨らむ


快斗に触っていいのは自分だけだと…

「よくやった、黒羽」


「流石ですね、黒羽くん」


志保と紅子は新一の様子を見て食事の準備に行ってしまった



新一が快斗の腕をグイッと引っ張る




「へ?」


チュッと頬に音がしてキスされたのだと気付いた



人前で滅多にいちゃつかない新一の最大限の主張だった


頬を真っ赤に染めて平次たちを威嚇する




まるでお気に入りを取られた子供みたいで可愛かった


「新一〜!!」


「快斗は俺のだ」



そんな自己主張に可愛いと和む






あの悲惨な暴力を奮ってた同一人物とは思えなかった――


「みんな、ごめん…」


ぽつりと新一が謝罪を示す。



それに笑ってみんなが答えた




気にしなくていい、と――






ここから始めよう


新しい日常を…


みんなでなら、やり直せるから――



Fin.






     

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