=side.SHIHO&KAITO= 







あれから一週間


快斗の周りには人がまた戻って来た




けれど快斗の顔に笑顔はない



いや、あることはある


作り笑いの上辺だけのものが…




「志保ちゃん」


「黒羽くん」


志保に快斗が話しかける



あの時も今までと変わらずに接してくれてたみんなには感謝してる


「新一は?」



志保は無言で首を振った


あれから、新一が家から出て来ない




目暮警部からの要請も断っているらしい



らしいとは、つまり連絡が取れないのだ



心配で仕方がなかった




その気持ちは志保も同じ


志保は縋るように快斗を見上げた――




「わかってる、志保ちゃん」



みんなが志保の机の前に集まってくる






「今日、新一の家に行くよ」


「黒羽くん…」


「本当に馬鹿なんだから」


「行ってまえ!!黒羽」



快斗は平次に髪の毛を撫でくり回され、それを笑ってみんなが見てた――









     

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