=side.all= 







運命の日は無情にもやって来る


快斗が下駄箱で倒れた



それを遠巻きに見つめる生徒たち


みんなわかっていた




今の快斗に関わればどうなるか…




「黒羽くん!!」


白馬が気付いて真っ先に駆け寄った



平次たちも駆け付けてくる


うっすらと快斗が目を開ける


「サンキュー」


音だけの声が聞こえた


痛々しげに見守る志保たちの元に新一がやって来た




倒れた快斗を見つけて目を見張る



そして白馬に殴りかかった


「快斗に何した!!」


「工藤!!白馬は…」


「服部くん。僕は何もしていません。倒れた黒羽くんを助けただけです」




志保に快斗を預けて白馬は毅然と言った



それに新一の手が出る






これでいいの?


本当にこれでいいの?


彼を縛り付けてるのは誰?


彼が人を傷付ける理由は…



「工藤くん――!!」


悲痛な悲鳴が上がったその時



「止めて」


快斗が白馬の前に立ちはだかった――









     

- 13/18 -

しおりを挿む
back
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -