=side.SHIHO= 







お願いだから早く気付いて



もう、黒羽くんは限界なのよ…




この状況下で生活することに


彼は疲れきってる




「工藤くん」


「宮野?」


不思議そうに工藤くんが私の名を呼ぶ



黒羽くんは自分の席に座っている


顔は青ざめていた



「もう、止めて。工藤くん」



このままじゃあなたたちは壊れてしまうわ


硝子細工のように粉々に



「いきなり何だよ?」

「こんなあなたたち見てられないわ」




このままじゃ本当に壊れてしまう



二人とも心が、関係が――



「無理だよ、宮野」


「工藤くん?」


「もう止まることなんて出来ないんだ」



そう言って笑った工藤くんは総てを諦めてしまっていて


志保はただ泣きそうになった…









     

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