灰原相談室2






新一は悩んでいた。
非常に非常に悩んでいた(笑)
そして新一は重い腰を上げて赴いた。






灰原相談室2





「灰原、聞いてくれ」

哀は、最近このフレーズとよく似た言葉を聞いた。
非常に聞き覚えがある。
哀は新一の真剣な表情を見て、試験管(実験途中)を放り出して逃げ出したい気分になった。
だが、そこで逃がしてくれるほど敵も甘くないだろう。
仕方なく哀は新一の相談に乗ってやることにした。

「どうしたの?工藤君」
「あのさ、俺最近おかしいんだ」
「おかしいってどんな風に!!」

哀は身を乗り出して新一の体を診察しようとし始めた。
だが、新一が挙げた症状に思いっきり脱力して乗り出していた体を元に戻した。

「最近あいつのことが頭から離れないんだ。何しててもあいつのこと思い出して…」
「工藤君。それはね…」
「それは?」

新一が身を乗り出して哀の言葉に耳を傾けた。
これはこれで面白いかもしれない。
哀の悪戯心に火がついた。
そこで、哀の爆弾発言が投下された(笑)

「それは恋よ」
「こい?こいって池にいる…」
「それじゃないわ、工藤君。人を好きになる方の恋よ」

新一がボケをかますのに、哀は的確にツッコミ新一を諭した(笑)
哀の言葉を理解してみるみる真っ赤になっていく新一の顔を、満足そうに眺めながら哀は頷いた。

「……そ、そんなことあるわけ――」
「ないと言える?」

うっと詰まって何も言えなくなってしまった新一にさらに哀はたたみかけた。

「その相手、怪盗さんでしょう」
「!!?!!?…………な、なんで…!?」
「それくらいあなたを見てればわかるわ」

紅くなったり蒼くなったりしている新一を愉しげに見つめる。
つい先日も、心配をかけさせられた身としては、これくらいの意趣返しは大目に見てもらえるだろう。
新一に何故気になるようになったのか詰め寄って聞いてみた。
新一の運命や如何に(笑)








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