救世主は純白の!






事件で死んでしまったと思った新一。
さて、この後どうなるのでしょう。






救世主は純白の!





新一がとりあえずビルとか建物とか人に触れるか確認して触れないことに気づいた時に変化は起きた。
遠くから街の雑踏とは違う賑やかな気配が近づいてきたのだ。
街は蛍光灯の光が眩しい夜の時間帯になっていた。
新一は音の発信源を見て目を見張った。
なんとそこには幽霊と妖怪の大群がいるではないか(笑)
さながら百鬼夜行のような光景だった。
それを遠くで眺めているならまだいい。
だが、その幽霊の大群が自分に向かってきたら流石に退くだろう。

「ど、どうなってるんだよ〜!!これは!!」

新一は叫んで逃げ出した(笑)
逃げて逃げて逃げ回って、杯戸シティホテルの屋上に追い詰められてしまった。
じりじりと近づいてくる幽霊。
もうだめだ!と思った瞬間、周りが紫色の光で包まれた。
恐る恐る目を開けてみると、そこには純白の衣装を身につけた怪盗KIDがいた。
ここは、KIDの中継地点だったのだ。

「キッ…ド……」
「何をしてるんです?こんなところで」

気づけば幽霊たちは消えていた。
KIDに除霊されたのだ。
へたりとへたり込んだ新一に紫色の光に包まれたKIDが近づいてきた。

「ふむ。どうやら幽体離脱してしまったようですね」
「幽体…離脱……?死んだんじゃないのか…?」

新一は茫然と呟いた。
そう、何を隠そう新一は死んだのではなく、トラックに跳ねられたショックで幽体離脱していただけだったのだ(爆)
触れてきたKIDの手の温かさに、新一はほっとした。
胸が温かくなる。
そして、何故触れるのか疑問に思った。

「早く体に戻らなければ、あなたは本当に死んでしまいますよ。名探偵」
「ぇっ……」
「送って差し上げますから、戻りましょう」

あなたは、あなたのいるべき世界へ――。
紫色の光が辺りに広がって新一を包み込む。
次に気づいた時には、そこは警察病院で目暮や高木や蘭が心配そうに新一を見ていた。

「ゆめ……?」

白いカーテンがゆらゆら揺れていた。








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