予告日は告白!






予告状が届いて、新一は決心した。
この想いを伝えるのだと……。






予告日は告白!





とうとうKIDの予告日が来てしまった。
新一は、ビルの屋上でどきどきしながらKIDを待っていた(笑)
ふわりと音もなくKIDが降り立つ。
新一は、とりあえず当たり障りない話から始めようとした、のだが…。

「なぁ、KID?あのさ…俺…俺、――――お前のことが好きなんだ!!」
「………………はぁっ!!??」

誤って直球投下してしまった(爆)
KIDはあまりのことに驚いた声を出して固まった。
実はKIDは、先日のことがあったので苦手に思ってたなりにも心配していたのだ。
良かったと心の中でこっそりと思っていたりした。
その時にこの発言である。
茫然と固まったKIDと同じく、新一もまたパニックに陥っていた(笑)
雰囲気を和らげてから告白するはずだったのに、初っ端からいきなり告白するだなんて…。
新一は真っ赤になって言い募った。

「だ、だから、俺はお前が好きなんだよ!!言っとくけど、友達に対する好きじゃねーぞ。恋愛感情の好きだ」
「………ぇっ……えぇっ!!?」

自棄になって叫んだ新一に、フリーズしていたKIDが戻ってきてまた驚愕の声を上げる。
ポーカーフェイスの影も形もない。
まさかの出来事にKIDも恐慌状態に陥っていた(笑)
嘘だ冗談だと思いたくても新一の顔は真剣でとても冗談とは思えなかった。
KID自身、新一をそういう対象で見ていなかったので、どう返事をすればいいのか戸惑った。
因みに、今も新一の周りには悪霊の類がひしめいている(笑)
その新一が話し出した。

「お前が――KIDが俺のこと苦手だってことは解ってるんだ…。でも、俺は好きだから、それだけは解って欲しいんだ…」
「――何故知ってらっしゃるんですか?」
「灰原に聞いた」

今更ながらにポーカーフェイスを被ったKIDの問いに、新一が答えた。
その答えに『女史、酷いです』と心の中で滂沱の涙を流しながら、KIDは新一に向き直った。

「すみませんが、私はあなたをそういう対象として見ていません」
「そうか」

哀しそうな表情の新一に、KIDは何かが引っかかった。
それでもとりあえず悪霊があんなに憑いているのは体に悪いので祓ってやった。
瞬間見えた紫色の温かい光。
新一はそれを茫然と見ていた。

「ひかり……」

飛び立ったKIDには、新一の声は届かなかった。








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