【聖夜に奇跡を】







街中がクリスマスソングで溢れる日。


クリスマスがやって来た。






【聖夜に奇跡を】





まっかなおはなの となかいさんは〜



クリスマスツリーの飾り付けをしながら快斗が歌を歌っていた。


それに、そっとそばに近寄ってみる。



「快斗」

「なぁに?しーちゃ」


ことりと首を傾げる快斗は可愛い。
頭を撫でるとこてりと首を傾げる。


「何でもない。ツリーの飾り付けしてたのか?」

「うん!!しーちゃもやろ」



にこにこと飾りを差し出してくる快斗に誘われるままに一つ飾りを付ける。

すると、その隣に快斗がもう一つ飾りを付けた。


「これでお揃い!」



とびっきりの快斗の笑顔に惹かれた。


この時から予兆があったのかもしれない。


「最後はお星さまね」

「快斗、手届くのか?」


新一がふと尋ねてみると、快斗が一生懸命ぴょこぴょこ飛んでいた。
それを見て微笑ましくなり新一は快斗を抱き上げた。




「しーちゃ!できたよ」


「あぁ、メリークリスマス。快斗」


快斗はきょとんとした顔をして次いで破顔した。



「めりーくりすます、しーちゃん」



幸せなクリスマスの一夜。








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