【ハッピーハロウィン!】





ジャックオーランタンを部屋に飾って、シチューにチキン、キッシュにかぼちゃのタルト、クッキーを並べたら、ハロウィンパーティーの始まり!







【ハッピーハロウィン!】






快斗は両親と新一の親4人に着せ替え人形のごとく服を着せられていた。
魔法使いから始まり、狼男、ミイラ、悪魔に天使、とにかくこれでもかというくらい沢山の衣装たち。


「快ちゃんかわいい!」
「似合ってるぞ快斗」
「快斗、こっち向いて」
「快斗君、こっちだよ」


新一はそれを、部屋の端から見ていた。
正直に言うと、仮装した快斗はめちゃくちゃかわいかった。
ちょっとだけこの困った人たちに感謝だ。


「しーちゃん」


ようやく着せ替えが終わった快斗が新一の元へとて、とてと一生懸命駆け寄って来た。
今まで4人に写真を撮られまくっていた快斗はやっと新一のところへ行けて満面の笑顔だ。
因みに新一は仮装を全力で拒否した(笑)
快斗の今の恰好は、白いマントにシルクハット、白いスーツに単眼鏡を填めていた。(「……」by新一)


「快斗」
「しーちゃん!似合う?」


動きづらそうな快斗に手を差し伸べて、抱き上げてやる。
わ、わ、わ、と快斗が驚きの声を上げて、次いできゃっ、きゃっ、と嬉しそうに笑った。


「似合ってるぞ。快斗!…怪盗KIDの衣装か?」
「うん、父さんがこれって!」
「そうか(盗一さん…;)」


面白がっている親たちにもう何も言う気が起きない。
快斗も嬉しそうだし、まあいいかと思うことにした。


「父さんマジックショーするって!」
「じゃあ行くか、快斗」
「うん!」


盗一のマジックショーは流石本場(笑)
本当に綺麗で、楽しくて、繊細に動く指に視線が惹きつけられてドキドキした。
快斗と新一の目がキラキラしている。
最後のマジックが終わって盗一がお辞儀をしていると、快斗が新一に向き直った。


「しーちゃん」
「ん、何だ?」


わん、つー、すりー、…ポンと音がして快斗の両手いっぱいに花束が現れた。
タネが分からなくて大人たちと新一が度肝を抜かれたのは仕方ないだろう。
それほど見事なマジックだった。


「とりっくおあとりーと!」
「「「「「……………」」」」」


そこで言うのかっ!?と、誰もが突っ込みたくなったのも仕方ないだろう。
新一はお菓子を持ってなかったので、困った。








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