雨と一緒に、この想いも流れてしまえばいいのに・・・。




「ふっ……、くっ……」


雨が降りしきる学校の裏で、一人涙を流した。






雨と一緒に、この想いも流れてしまえばいいのに・・・。





黒羽先生に告白した。ずっと好きだった。初めて逢ったときから。今日、勇気を出して告白したけど、振られた。無理かなとは思ってたけど玉砕だった。





『ごめん、工藤。俺はお前をそんな風に見れない』






その言葉が頭から離れない。ただ、好きだった。本当に好きだったのだ。
がむしゃらに走って、気づいたら裏庭まで来ていた。空からは雨。まるで自分の心を表してるみたいだ。この雨がこの気持ちも好きだって想いも全て流して消してくれたらいいのに…。
堪えていた涙が後から後から溢れてくる。



「ひっ……くっ……ふっ…」



頬を伝う涙も雨に混ざって分からない。
誰にも気づかれない。
雨に打たれながら想う。




分かっているのだ。そんな簡単に消えてしまうような想いじゃないことくらい。
ただ、好きで…好きすぎてどうすればいいのか分からないんだ。



叶うことなら、今この時だけでもこの想いよ消えて……。






お題配布元→水葬





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