たくさんの意味をもった言葉たち。 初めて怖いと思った。 俺たちが付き合ってるって知ったらどんな反応するかな? 不安で仕方がない。 たくさんの意味をもった言葉たち。 「新ちゃん、少し落ち着きなさい」 「でも母さん…」 優作と快斗は書斎に入ったきり出て来ない。もし糾弾されてるのだとしたら、庇いたい。だって好きになった人だから。 「大丈夫。優作は全部わかってる。だから、ね」 「うん…」 それでも不安は消えなかった。 「久しぶりだね、快斗君」 「はい…」 応接机に向き合って座る。優作は組織との対決の時に少し世話になった。今でも覚えてる。優作の悔しそうな横顔。 「君はどんどん大人になってしまったね」 「いえ、俺はまだ子供のままですよ」 快斗は苦笑してそう答えた。あの頃から変わらず自分は一人でいようとした。 けれど、新一に出逢って始めて気付けた。自分がどんなに周りに助けられていたかを。 「君は大人になったね」 「はい」 優作に探るような視線を向けられて快斗はまた苦笑した。話が終われば聞かれるだろうと思ってた。 「あの闘いから変われたのは新一のお陰かな?何?どこまで進んで…」 「この馬鹿親父!何聞いてんだ」 真っ赤になった新一がそこに立っていた。投げつけられた盆に快斗が苦笑して新一を見つめる。 快斗がそっと新一に近付いて肩を抱き寄せた。 「お義父さん。俺に息子さんを下さい」 「なっ、黒羽先生///」 恥ずかしがっていると優作が復活して笑っていた。隣にはいつの間にか有希子の姿がある。 「よろしく頼むよ、快斗君」 「新一をよろしくね、快ちゃん」 微笑む優作と有希子に快斗と新一も顔が綻ぶ。色々あったけどもう大丈夫。 その後快斗と新一は新一の部屋に押し込まれ一緒に眠った。 お題配布元→水葬 戻る |