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『きみの心に触れさせて』



「白馬がさ。また俺がキッドだって…」

きみの口から他のやつの名前が出てくるだけで腹が立つ。
ねえ、きみは誰を想っているのですか?

「快斗」
「何?キッド」

きょとんとした顔をして見上げてくる快斗に内心くらくらしながらキッドは思い切って聞いてみた。

「快斗は白馬探偵のことが好きなんですか?」
「……………ぇっ……?」

意味を理解した瞬間快斗が真っ赤になって反論した。

「ち、違うよ!!俺は白馬なんて、、俺が好きなのは…////」
「快斗?」
「俺が好きなのはキッドだけだよ////」

自棄になったように叫んだ快斗は、ガタンッと席を立って出て行ってしまった。
それにキッドは顔を覆った。
耳まで真っ赤になったキッドは呟いた。

「本当ですか…」

答えを持つ人は逃げてしまっていなかった。



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