†非日常が日常に…†





側にいると飽きなくて
毎日大変な慌ただしい日々だけど、
君といれることが本当に幸せ
例え何があっても俺が側にいるから…



†非日常が日常に…†


先週は空き巣に出くわした。
5日前は銀行強盗に鉢合わせ。
2日前は殺人事件が起こった。
そして今日は、立てこもり犯に人質にされていた。
遡れば、今日は一緒に映画に行こうと話して見に行った。
映画を見終わって近場の喫茶店に入って映画の話で盛り上がった。
そこにやって来たのが2人の強盗。
店内に立てこもって中にいた人たちを人質にした。
一角に集められた人々は、皆怯えている。
たった2人を除いて…。
外には警察が来て、「大人しく投降しなさい」と繰り返し拡張器で呼びかけている。
その声は、とても聞き覚えのある声だった。

「なんでこうなるかなぁ…」
「………俺に聞くな;」

内心では新一も分かってるんだろう。
自分が事件吸引体質だと。
快斗だって分かってる。
新一と共にいる限り、事件とは切っても切り離せない関係なんだって。
でも言いたいじゃないか。
偶には平和に1日を一緒に過ごしたいと。
立てこもり犯の男2人は、見たところナイフ以外の武器は持っていないようだ。
一先ず、拳銃を持ってなかったことを喜ぶとしよう。
新一もどうやら同じことを考えていたようだ。

「黒羽」
「何?工藤」
「1人なんとかできるか?」
「もしかして、あいつら捕まえる気」

ハアと溜め息を吐いて快斗は新一の考えていることを当ててみた。
新一は、ビンゴと楽しそうな不敵な笑みを浮かべた。

「で、どうなんだよ」
「やれるよ。じゃあ工藤は右の奴な。俺左」さり気なく強そうな方を自分に割り当てて声をかける。
新一も気づいてたようで抗議の声を上げる。

「おい、そいつ…」
「じゃあいくよ」
「〜〜〜〜っ!!たくっ。知らないからな」

それを合図に立てこもり犯は新一と快斗の手で捕まった。
外にいた、目暮警部にはこっぴどく怒られた。
なんて危険なことをするんだと。
伸びた立てこもり犯は警察に引き取られていった。

「「疲れた〜〜〜〜」」

2人揃って声を上げたのに快斗と新一は顔を見合わせて、2人揃って吹き出した。
こんな日もたまにはいいかもしれない。







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