†嵐到来†





毎日が楽しくて
まるで全てが夢だったように幸せで…
だから、こんな平和な日は、
馬鹿に壊される運命なのかな?



†嵐到来†



新一と快斗は大学の合格発表を一緒に見に行った。
2人とも合格してて(まあ、当然の結果だが)2人で抱き合って喜びを分かち合った。
つい最近まで、もう日常生活に戻ることはできないと思ってたから喜びも一押しだ。
母親や両親、哀たちに携帯で受かったことを報告した。
新一と快斗の携帯にはお揃いのクローバーのストラップがついている。(勿論哀の携帯にも)
その後、入学手続きの時にちょっとしたハプニングがあったけど、まあ無事に家に帰って来れた。
実は、快斗が教授たちに捕まっている間に白馬が快斗に会いにきたのだが、快斗に気づかれる前に新一の黄金の右足で撃沈されていた。(バレンタインのことがあって新一の彼に対する印象は最悪だ)
そして、一難去ってまた一難。
なんと服部が工藤邸の前で待っていた。
哀が服部を追い返そうとしていたらしく、彼女も一緒にいた。
こんなのの相手してたなんて灰原も大変だな〜と新一は暢気に考えていた。
そう、服部の用件を聞くまでは…。

「なんだって」
「やから、この家に下宿させて欲しいゆうとるんや」
「何で家なんだよ…」
「ワイと工藤の仲やん」
「どんな仲だ」

新一は服部に冷たい視線を向けた。
だが、敵も強かった。
その場の空気に気づかずに、笑って自分のいいように捉えた。
流石、バカットリである。(←何が!?)
一方、快斗も内心複雑だった。
恋人の家に他の男が住むなんて。(しかも横恋慕しているこんな奴、絶対嫌だ!!)でも、この家の住人でもないのにそんなこと言えなかった。
すると、哀が爆弾発言を投下した。

「あら、無理よ。これから、黒羽君がこの家に住むから」
「ぇっ?」
「そうだぞ。快斗が住むから無理だ」
「なんでや!!そんな奴のどこがええんや。工藤はワイが好きやったんやなかったんか!!」

着いていけない快斗を置いて、哀と新一は話を進める。
訳が分からないながらも、服部の言葉に快斗はムッとした。
だが、快斗が言い返す前に他から追い討ちがかけられた…。

「あら、黒羽君は炊事・洗濯・掃除全て完璧よ。それに気も利くし優しいし。しかも工藤君があなたを好き?笑わせないで」
「誰がてめぇなんか好きになるか。俺はそんなに趣味は悪くねえ。それに、他人がいると落ち着かねえんだよ。後、快斗のことを悪く言うのは俺が許さねえからな。俺は快斗が好きなんだよ」
「――新一ッ!!」
「……………」

服部は撃沈した。
快斗は新一の言葉に感激して、新一に抱きついた。
実は、快斗と新一は隣同士で向かいに服部、コーナーに哀が座っていたのだ。
つまり、哀は快斗の隣。

「それに、黒羽君は危なっかしいから。ちゃんと24時間体制で見張ってあげるわ」
「また無茶されたらたまらないからな」
「酷いよ。新一、哀ちゃん」
「もう二度と同じ過ちを繰り返さないように。しっかり見ててやるからな」
「だから、此処に引っ越して来て…」
「…っ……ありがとう」

3人で笑いあって悪戯な瞳を覗かせた。
この後、服部は阿笠邸の地下室へ運ばれ、一週間後に発見されたらしい。







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