いきなりの自己紹介に、度肝を抜かれた新一は紅子の顔をまじまじと見た。
 動じた様子もない紅子に、敵なのか味方なのか判断に迷って眉を顰める。
 すると、図ったように紅子が艶然と笑みを浮かべた。


「心配しなくてもいいわ。私たちは、あなたの敵にはならない。今は、ね…。
 …………それより、あなたは自分の立場をもう少し自覚した方がいいわ」


 その意味を理解しかねて、新一は首を傾げた。
 あ、かわいい。
 快斗がこっそり新一を愛でていたことにも気付かずに、周りは刻々と話を進めていく。


「それをどう信じろと?
 それに、自覚って何だよ。悪いことなんて別にしてねーし…」


 素で言っている新一に、紅子と志保は顔を見合わせた。
 気付いてしまった。
 彼は、“この方”を連れ出してしまった意味を理解していない。




 それが、どれだけ罪深きことなのかを――。


「私は宮野志保。キッド様の付き人よ」

「俺は工藤新一だ。ってかさっきから何だよ…」


 嫌そうに眉を顰める新一に、苦々しく思いながら紅子が口を開いた。
 今の状況を説明しなければならない。


「あなたは、知ってはならない秘密を知ってしまった。
 もうあなたには逃げ場はないわ。あなたは、キッド様をお守りしなければならない」


 厳かに告げられた言葉に、新一が口を開いた。




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途切れてるのは気のせいです。
眠すぎる。
日記は明日か明後日で。



2011/11/10 23:22
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