こっちを見てよ


早坂です
お昼ご飯を買いに購買に行って帰って来たところ、一緒に食べる筈の黒崎が桶川と何やら楽しく会話をしていました
何故自分が二人を見るなりつい隠れてしまったのかは謎です


というかあいつらってあんな仲良かったか…?


「そうだモールス、この間言ってたネコマタさんのやつ見るか?」「あの120分のロングインタビューですか…?」
「おう!モールスも見るだろうと思ってあまり見ないようにしてたんだが、我慢出来なくてな5回目で我慢した」
番長…それは我慢出来てないんじゃ…
「今日でいいか?調度金曜だしよ」
「え?何をですか?」
「何って一緒にDVD見ながらネコマタさんについて熱く語ろうぜ」
「えっ今日ですか!?」


なんだ?よく聞こえない…桶川んとこに行くのか?


「じゃあモールス、今日は風紀部じゃなく俺のところな、場所はわかってるだろ?」
「あ、まあなんとなく覚えてますよ」
「じゃあ後でな、モールス」


桶川は何だか機嫌が良さそうな雰囲気を出しながら行っちまった…
取り敢えずいつまでも隠れてないで何もなかったかのように出ていくか!
「悪い!遅くなっちまった!」
「いやさっきまで番長と喋ってたから大丈夫だよ」
「へー桶川なぁ、仲いいんだな」
「うん!今日も番長と…!!」
あれ?この間早坂くんにが、番長に女の友達は恥ずかしいに決まってるとかって言われたんだっけ…
「もしかして桶川の部屋にでも行くのか?」
…なんでわかったの!?
「桶川の部屋で何するんだ…?」
な…何その質問!
多分番長のことだから自分がかわいいもの好きなの知られたくないだろうから『ネコマタさんのロングインタビューを見るんだよ!』なんて言えないよ!



「…は、早坂くんには関係ないでしょ…」



「そうだな…悪い…」

あああしまったあああ!!
違うんだ早坂くん!これには深い訳が…やめて!悲しそうな顔するのはやめて!!


「あ、映画鑑賞…映画鑑賞だよ早坂くん!」
「そ…そうなのか」
ホッとしたような、そんな顔をしている
どうにか誤魔化せたみたい
よかった早坂くんか素直で…
「よし、ご飯食べよ!早坂くん今日は何買ったの?」
「フルーツサンド」
「スタイリッシュ…!」


それにしてもなんで早坂くんはあんなに…早坂くんも一緒に番長の部屋に行きたかったのかな?番長がいいよって言ったら今度は三人で遊びたいなー

――――――
無自覚な早坂くんと無神経な真冬と肉食な番長
この後結局二人が部屋に来るのは断られるけど三人遊ぶということで妥協します
気持ちに気付いて貰えないのも切ない







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