永久友達宣言



「早坂くん…あのね」
わかってたよ
「言っておきたいことがあるんだけど」
最近変だと思ってたんだ
「どうかしたのか?」
そろそろ覚悟した方がいいと思ってたさ


黒崎に

「私好きな人が出来たかもしれない…」


好きな人が出来ることを





「そうか、良かったじゃねぇか」
そうだ、良いことなんだ
「うん」
そうなんだ
「告白とかするのか?」
恋は人を成長させるって何かの本に書いてあったしな
「うーん、いつかね」



もし黒崎が告白して、


「俺、応援してるから頑張れよ」

上手くいったとしたら、


「……ありがとう早坂くん」




もう俺の隣にはいてくれないのかな




「どうしたの?早坂くん」
「何がだ?」
「いや、顔に寂しいって書いてあるから」
「はあ!!?」
顔がかっと熱くなる
「そんな訳…」
たまに見透かされてる、と思う


「早坂くんは私の1番の友達だよ」


誰かに似てるような気がしたけど気付かなかった振りをしよう
それが俺の最善な友愛精神であり俺達が最優先すべき友情だ
誰に邪魔されようがそれに変わりない
実は俺、知っているんだ
黒崎が何か隠しているのを
何故わかったのかと言うなら俺も隠しているから
でも秘密自体は知らないし知る必要はないし自分から聞くこともしない
それは君を信じているからで、だから言わないんだ
俺達二人の友情のためなら俺個人なんて構わない
ずっと君と一緒にいられるなら



だから言わない
君が好きだと


――――――
実は早坂くんは真冬に隠し事をされているのに気付いていてでも今の状態が1番なら俺はこのままでもいいよ
そんな早坂くん









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