数分前。

あ、真冬さんだ…
「ま…」
「……」
「………真冬さん」
彼女は振り返る。
「どうしたんですか、舞苑先輩」
貴女の声がなめらかに自分の耳に届く
「真冬さんこそ、何してたんですか」
どうせ貴女のことだから、ボーっとしていたって言うんでしょう?
「ただ、ボーっとしてただけ、ひなたぼっこもかねて」
「そんなことだろうと思いました」
何を考えていたんですかなんて、野暮なこと俺は言いません。
「…それで、舞苑先輩はどうしてここに?」
「俺ですか?」
貴女の隣にいたくなりましてね。
寒川達には俺が真冬さんを独り占めしたことは秘密です。

――――――



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