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2013.07.04.Thursday

海風を感じながら、朝の光を浴びる。いつもながらの風景。
階段を前にして先ほどの気持ちとは一変、気だるさを感じながら上った。

「……すべては、朝ごはんのために」

目的地となる家に着けば、インターホンを鳴らすが住人から応答がない。仕方がないと思いつつ、勝手口からお邪魔しますと言って足を踏み入れた。

「ハル、真琴!おはよう」
「……‥はよ」
「あ、おはよう」

香ばしい匂いに釣られて、台所に行けばここの長男こと七瀬遙と幼馴染みの橘真琴がいる。そのまま居間へと促されて、ちゃぶ台を挟んで三人で座った。

「って、また鯖なの……?」
「嫌なら、食わなくてもいいぞ」
「いえいえ、有難くいただきます!」

出された鯖の乗った皿を引っ込めされそうになって、急いでいただきますっと口にする。

「そういえば、真琴はいつもながらご苦労さまだね。ハルのお迎え」
「そうでもないよ。それに、はる 迎えにいかないと学校に来ないかも知れないからね」

「ん――、その面倒見の良さ!真琴がハル並みに、料理が美味ければすぐにでも嫁に欲しいぐらいなのに」

「いやいや!それは、はるに殺されるからか遠慮しておくよ」
「あ!っおい!真琴っっ!!?」
「無い無い!のんびり屋のハルは、いくらなんでも殺したりはしないって」
「あはははは、」

「………(ったく、察しろよ。鈍感っ)」


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