肩まで伸びる髪が暑そうで、時々鬱陶しそうに払っていたから「縛ったらどうだ?」と言った。彼はそれもそうですね、と二つ返事で頷き翌日には白いゴムで後ろ髪を一つにまとめてきた。見た目も暑そうだったそれは少しは軽減されたのだけど、ちらちらと覗くその先の白さに目を奪われる。

「……あー……」
「どうかしましたか、会長。暑さにやられましたか?」
「いや……もっとタチの悪いもんに」

きょとん、と首を傾げる彼はよく分からないままそうですか、と後ろを向いた。また晒される、白。

(……触りてえ)

伸ばせば届く距離にある項が、やけに艶めかしい。





091225






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