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弟には、それはそれは可愛らしい女の幼馴染がいる。桃色の髪に、ぱっちりした目、整った顔立ち、恵まれたスタイル。まさに美少女と呼ぶにふさわしい女の子だ。神の気まぐれかそんな美少女が弟と幼馴染となり、私は八百万の神に感謝を捧げた。私はずっと妹が欲しかったのだ。がさつで、粗暴で、生意気で、ザリガニ捕りやセミ採りを行う弟より、お人形のように愛らしい素直な妹が欲しいと思うのは仕方のないことだと思う。
弟と幼馴染ちゃんは昔からずっと仲が良かった。弟が外に遊びに行けば彼女も着いて行き、弟が朝寝坊すれば起こしに来る。どうしてうちの弟にこんな可愛い幼馴染ができたのか。まさに神の気まぐれなのだろう。
そんな弟と幼馴染の関係が変わり始めたのは、彼らが中学に入ってからだ。
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