佑助と佐介 ※別次元の中学生な双子 ―君と僕のふたりなら、 ゆめのはなし ねえ佑助。夢を、見たんだ。 もちろん、ボクと佑助の夢だよ。 ボクと佑助はやっぱり双子なんだけど、でも別々に暮らしてて、苗字も違うんだ。 なんでかって?そんなのボクにもわからないよ。夢なんだから。 うん、多分だけど、別々に育ったみたいなんだ。 夢の中のボクたちは高校生で、今のボクたちよりちょっとだけ大きかったよ。 佑助はよくわからない赤いツノ帽子をかぶってて、あとゴーグルもしてた。 だからわかんないよ。夢の話なんだって。 ボクは眼鏡をかけてなかったんだ。コンタクトなのかな。 ああ、うん、それでね、ボクたち喧嘩ばかりしてるんだ。 顔を合わせるたびにいがみ合ってて。 周りにいる人たちはまた始まった、って笑ってた。 なんで喧嘩ばかりしてるんだろうね。 あ、でも嫌いなわけじゃないみたいなんだ。 ただ、なんとなく…?ボクにもわからない。 でもね、いくら喧嘩してても、あのボクもやっぱり佑助と双子でよかったって思ってたんだ。 わかるよ。ボクのことだから。 きっとあの佑助も、同じこと考えてると思う。 …わかるよ。佑助のことも。 だって、今ボクも思ってるんだ。 やっぱり佑助と双子で良かった、って。 あれ、佑助顔赤い? 気のせい?そう? そうだね、明日も学校だし。 うん、おやすみ、佑助。 (―君と僕のふたりなら、そんな世界も、悪くないね。) --------------- 別次元で双子として生きてる桐島さん家の佑助と佐介。 桐島家ぱろとか大好きです。 佐介の性格違いすぎてすみません。 11.04.07. |