小話 | ナノ


11.04.19.

大学生
藤椿





※ 大学生パロ
※ 一緒に住んでる



―今日はゆっくり、



「…あれ、椿ー?」

アパートの玄関を開けたら、きちんと揃えられた椿の靴があった。
珍しく、バイトだった俺より先に帰ってきたらしい。
…のに、一言もないってひどくねえか。
コンビニで買ってきた今日のデザート、みかんゼリーを冷蔵庫に放り込んでから、椿を探して部屋をのぞく。
共同で使っているパソコンを開いたコタツで、椿はまるで猫のように丸くなって寝ていた。

「つばきー?」

しゃがみこんで、声をかけながら頬をつついてみても、椿は全く反応しない。
長い睫毛のせいでわかりにくいが、目元にはうっすらと隈が浮かんでいた。
そういえば、来週提出のレポートがあるとか言ってたっけ。
俺と違って課題の多い椿は、バイトする間もなくレポートやらを書いてる。
時々(ほんとに時々)手伝ってもらうこともあるけど、こういう椿を見ると迷惑かけないようにしないと、と思う。

「風邪ひくぞー、」

椿の肩に毛布をかけて、キッチンに向かう。
今日は椿が料理当番だけど、たまには楽させてやろう。
だからそれまでは。


おやすみ。



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きっと医学部は大変

ボッスンは何学部なんだろう…






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